お金をかけない掃除術が人気で、家事についての著書をもつよしママさんは、2人の子どもを育てつつ、手取り年収420万円で年100万円以上貯蓄する節約の達人でもあります。小さなムダを見逃さない暮らし方でコツコツ貯めていくのがよしママさん流。
日々心がけている、生活のちょっとした工夫をうかがいました。
節約上手が実践している暮らしの小さな工夫
「節約」と聞くと、欲しいものでも買うのをガマンしたり、電気代を減らすために暑さに耐えたり、つらいことをイメージしがち。ですが、わが家では、できるだけガマンはせずに楽しんで行えることだけを実践しています。
なぜなら節約は続けないと、意味がないことだから。「そんなことで?」と思うようなささいなことの積み重ねが、ムダづかいに気づいて、自然とセーブできるマインドを育ててくれるんです。
わが家で実践している小さな暮らしの工夫を紹介します。考え方を転換するだけで、意外なムダに気づくかもしれませんよ。
●リビングの電球が暗くなったら、ほかの部屋と交換
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リビングや勉強部屋の電気が暗くなってきたら、どうしますか? 毎日長い時間過ごしたり、文字の読み書きをしたりする部屋が薄暗いのは煩わしくて、気になったときにすぐに替えるというお宅も多いのでは。
わが家は、明るさの必要なリビングや勉強部屋の蛍光灯や電球が暗くなってきたら、ほかの部屋のものと交換しています。たとえば、寝室や納戸などは、多少暗くても気にならないし、リビングなどに比べて長時間電気をつけていることもないので、不便はありません。
どの部屋も同じデザインの電球や蛍光灯を取りつけておくと交換可能でエコですね。
●乾電池は残量に応じて使い分け
基本的には充電池を購入して何度も充電して使用します。ですが、パワーの必要な家電、たとえば電動歯ブラシなどは、充電池だとすぐに充電が必要になってしまって取り替えるのが手間に。その場合は、通常の乾電池を使用しています。パワーが弱くなってきたら、消費電力の少ない時計やリモコンに入れて確実に使いきるようにしています。
また季節家電や、防災用品である懐中電灯なども乾電池をはずして保管しています。入れっぱなしにして長期間保管すると、液もれしてさびてしまったり乾電池の寿命が短くなる原因に。すぐに使用できるように、袋に入れてセットで保管すると便利です。
●大物のファブリック類はリメイクして使いまわす
引っ越しで使わなくなったカーテンやレースカーテンは押し入れの中で眠りがち。大物のファブリック類はリメイクして使いまわしましょう。
きれいなカーテンはキッチンの目かくし布として使用しています。また、古くなったレースカーテンは、小さくカットして脇を縫いつけ、三角コーナーなどの生ゴミ用のゴミ袋にしたり、さらに小さくしてフライパンの汚れをふくウエスとして使用しています。
●家具のメンテナンスもなるべくDIYで
家具の手入れもお金をかけずにすむように工夫しています。
たとえば、リサイクルショップで手に入れたお気に入りのダイニングチェア。座面が古くなったので、自分で張り替えました。準備したのは鋲を打つための工具・タッカーとタッカーの芯、ウレタンマット、チップ、座面用の合皮。材料はホームセンターで購入して全部で約5000円でした。
4脚分の修理をお店に頼んだり、また新しい椅子を購入するとなると倍以上の値段がかかるのでおトクにメンテナンスできました。手をかけたことで、今まで以上に愛着がわくというメリットも。
少しの手間で、日用品の寿命をのばしたり、買わずにすませることができます。寿命がきたなと感じたら、代用品がないか、ほかの使い道がないか考えてみることをおすすめします。ムダを見逃さない生活が日常になると、出費がどんどん減って、知らないうちにお金が貯まるようになりますよ。
【よしママさん】
茨城県在住。9歳と7歳の子をもつお掃除大好き主婦。ブログ「
節約ママのこだわり掃除」では、時短&家族にやさしい掃除、洗濯を研究。著書に『
家族が笑顔になる おそうじの魔法』(日本文芸社刊)