使いやすいキッチン収納にチェンジしたいと思っても、意外とストッパーになるのが家族。はりきって片づけたら「ママ、ビニール袋どこ~?」「ストローが見当たらないんだけど…」など、“家族からの問い合わせ”にウンザリしてしまった経験は誰にでもあるはず。
3人の子育て中というaikoさんもそんな一人。そのため、夫や手伝いに来てくれる母親でも使いやすい仕組みづくりに知恵を絞ったそう。
「ラベルをはって見つけやすくしたり、シンプルなしまい方で出し入れを簡単にしたり。ものを探す手間や煩わしい動作をなくすことで、“面倒”という心のブレーキがかからないようにしています」と語るaikoさん。
「試行錯誤を繰り返し、やっとわが家らしいキッチンに仕上がりました。私だけがんばるんじゃなく、みんなの力を借りることで、ストレスが減って自分もラクに。今では、そのための環境を整えるのが私の仕事かな、と実感しています」
そんな工夫がつまったキッチンをESSEが取材しました。
家族が使いやすい・片づけやすい工夫がつまってる!「棚・引き出し」収納
●家庭科室がお手本!ラベリングテクニック
aikoさんは、キッチンのあちこちにラベリングシールをはっています。そこにも「家族だれもが片づけられる」工夫がありました。
すべての画像を見る(全8枚)ちょっと大きめの和名表記は、中学校の調理室を見習ったもの。
オープン棚の食器などにもしっかりとラベリング。タイプする文字は、だれにでもわかりやすく、母親世代でも見つけやすい表記を意識して。「だれでも迷わずしまえるので、ものが迷子になることがありません」とaikoさん。
ぱっと見では中身がわからないゴミ箱やつり戸棚には、よりていねいにラベリング。
●袋類は種類別に専用ケースに。片手で出せてラクラク
排水口や三角コーナーのネットを交換するのは、夫の役目。「袋ものは自立しづらいので、専用ケースにつめ替えて、片手で引っぱり出せるようにしました」。右から、保存袋小、大、三角コーナー用、排水口用、ポリ袋を収納しています。
●すぐに使えるようコンロ下に調味料をスタンバイ!
鍋ブタを立てる引き出し手前のスペースを利用し、液体調味料を配置。少し引き出せば取れて、調理の手を止めずに取り出せて便利。戻すのも簡単で出しっぱなしにならないため、つねに作業台が広く使えるメリットも。「ほぼ毎回使う油・塩・砂糖は、ほかの調味料と分けて、引き出しの中央に置き、さらに取り出しやすくしています」。
●シンクすぐ下の引き出しには、水を使う調理道具だけゆったり収納
鍋は用途でしまい分け、水をはる鍋だけをシンク下に。数を絞ってスペースにゆとりをもたせることで、出し入れのストレスを軽減しています。あいたスペースにはファイルボックスを立て、ザルやボウルを立てて収納。「重ねるより、ずっと省スペースです」、とaikoさん。
●シンク下・下段の引き出しには、大皿を重ねずに並べて選びやすく
晩ご飯のメインおかずを盛りつける大皿は、一度に見渡せる、幅広の浅い引き出しに。「どれもお気に入りばかり。まんべんなく使いたいので、できるだけ重ねず、色や柄がよく見えるようにしています」。ブルーを中心に選んでいるため、テーブルコーディネートもしやすいそう。
●自分だけが使うものは、カゴに入れてざっくりまとめる
奥行があって使いづらいつり戸棚には、自分だけが使うものを収納。持ち手つきのカゴを活用し、たまに使う製菓道具を小物、型などに分けて、ざっくりとしまっています。「自分しか使わないものは、私が把握していればOK」と、ほかの場所にくらべて必要以上に手をかけないことにしています。