なんとなく使いにくい。片づけても、すぐにリバウンドしてしまう。そんな経験はありませんか? 取り出しやすい、戻しやすい、管理しやすい方法は、じつは人によって異なります。自分の「しやすい」方法を見つける手がかりとして、試してほしいのが利き脳タイプ別の片づけ。ライフオーガナイザーの佐藤美香さんに、やり方を教わりました。

右脳と左脳では、得意とすること苦手なことが違います
右脳と左脳では、得意とすること苦手なことが違います
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そもそも利き脳とは?タイプによってなにが違う?

 右脳と左脳では、得意とすること苦手なことが違います。これは、片づけをするうえでも、探しやすさや、戻しやすさにかかわってきます。

 右脳は身体の左半分の機能を担当していますが、「ひらめき」「イメージ」など直感を大切にし、音楽を聴く・図形を読み取るといった芸術的な分野に敏感です。右脳タイプの方は、片づけでは、空間を認識するのが得意ですが、その一方で見えない場所にものを入れると忘れてしまいやすいという特徴があります。

 左脳は身体の右半分の機能を担当し、「話すこと」「書くこと」など論理的分析が得意です。左脳タイプの方は、片づけでは、効率や機能を意識し、システム化することや、細かく仕切って収納することが片づけやすさに繋がります。まずは、以下の項目をチェックしてみて、自分の脳タイプを知りましょう。

・右脳、左脳どちらもチェックしてみて合計数から判断を

「右脳」より「左脳」に3個以上多くチェックがついた人は行動特性が左脳タイプ、「左脳」より「右脳」に3個以上多くチェックがついた人は行動特性が右脳タイプです。行動特性チェックの差が1~2個で、あまり差がない人は、複合タイプの可能性が高いので、総合的に判断して、より使いやすい片づけ方法を選択しましょう。

●右脳タイプ

・一気にものごとを進めるのが好き
・ものごとを先延ばしにすることがよくある
・優先順位をつけるのが苦手
・「なんとかなる」となりゆきにまかせることがある
・柔軟性を好む
・みんなで意見を出し合うこと(ブレ―ンストーミング)が楽しい
・自分の見える範囲にものを置こうとする
・同時に複数のことをすることができる
・作業にどれくらい時間がかかるか見積もるのが苦手
・書類を扱うのが苦手だ
・本をとばしながら読むことがある
・買い物は簡単なメモだけ持って(もしくは持たずに)店内を見て歩く
・ファイリングが苦手
・仕事はまわりに人がいるほうがやりやすい
・マニュアルなしでやろうとする
・時間どおりに到着できないことが多い
・毎日同じ作業をするのは好きではない

●左脳タイプ

・コツコツとものごとを進めるのが苦にならない
・前倒しでものごとを計画・進行するのが好き
・優先順位を容易につけることができる
・なんでも事前に計画を立てる
・「仕組み化」が好き
・プロジェクトを完成させるのが楽しい
・ものを常に定位置に戻す
・一度にひとつのことだけをする
・予定を立てるのが容易
・書類を扱うのが好きだ
・本はとばさずに読み進める
・買い物に行くときはリストアップし、書いてあるものだけを買う
・ファイリングが好き
・ひとりで仕事をするのが得意
・マニュアルに従う
・待ち合わせ時間に遅刻はしないほうだ
・ルーティンワークが好きだ

 ※監修/一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会

脳タイプ別の収納法をチェック!

 自分の脳タイプがわかったら、タイプ別の収納法を実践。キッチンを例に、それぞれのタイプに合ったしまい方をご紹介します。

・右脳タイプの鍋収納

右脳 鍋収納

 パッと見て分かる、すぐ出せてすぐにしまえる。なるべくアクションが少ない収納がおススメです。そのため鍋を重ねる場合には、2つまでにとどめた方がよいでしょう。

・左脳タイプの鍋収納

左脳 鍋収納 

 どの鍋が何処とスペースをしっかりと決めるのがおススメです。持ち手を手前にして出しやすくするなど、効率も考慮するといいでしょう。

・右脳タイプのキッチンツール収納

右脳 キッチンツール 

 よく使うものは、すぐ取れる場所に置いておくのがおススメです。自分の好きな素材や色のものを選ぶと片づけのモチベーションがあがり続けやすくなります。たくさんのものを詰め込みすぎないように、入れるものを厳選していくといいですよ。

・左脳タイプのキッチンツール収納

左脳 キッチンツール 

 引き出しの中で用途ごとに仕切る収納がおススメです。定位置がしっかり決まっていると自然に戻すことができます。

 大まかに「右脳タイプ」「左脳タイプ」に分けてご紹介しましたが、なかには両方の特徴をあわせ持っている複合タイプの人もいますし、どちらのタイプがよいといったものでもありません。自分の好みや普段の行動に合わせ、より使いやすいと感じたり、好きだと感じるものを試してみてください。