せっかくの大型連休に「今ダイエット中だから、おやつもお酒もNGなんです」などと断って、場をヒンヤリさせるのは気が引けますよね。そんなときに「糖質オフダイエット」なら大丈夫! 糖質が低めのおやつやお酒を選べば、気の置けない仲間との集まりでも安心して出かけられます。
糖質が低い間食やお酒について、もう一度おさらいしてみましょう。
糖質をカットすれば、ダイエット中でもおやつやお酒が楽しめる!
●おやつ
糖質たっぷりのケーキや和菓子などは糖質オフ的にはNGですが、糖質が低いものを選べば間食もOK。
とくにチーズは、低糖質で高タンパク、カルシウムも豊富なので、ダイエット中のイライラ防止にも効果的。また、良質な脂肪や食物繊維を含むナッツ類や、かみごたえのあるスルメ、糖質の低いゼリーなどもおすすめです。
逆に、ドライフルーツは高糖質食材の代表格なので避け、甘いものが欲しいときは、人工甘味料を上手に利用するのも手。
すべての画像を見る(全3枚)●お酒
日本酒やビールなどの醸造酒や甘いカクテルには糖質が多いのでNG。糖質が含まれていない焼酎やウイスキー、ジンなどの蒸留酒、糖質オフタイプの発泡酒なら大丈夫です。また、赤ワインは醸造酒ですが糖質は控えめでポリフェノールの健康効果も期待できるので、辛口を適量ならOK。とはいえ、飲みすぎにはくれぐれもご用心を!
●もっと知りたい糖質オフダイエットQ&A
Q:糖質制限をしてはいけないケースはありますか?
A:腎機能や肝機能に異常がある人には向きません
腎機能に異常がある場合は高タンパク質食が負担になり、肝機能に異常がある場合は糖の生成が難しいのでNG。10代以下の成長期にある子どもにも向きません。妊娠中や授乳中の糖質制限はとくに問題ありませんが、持病がある場合は、必ず専門医に相談を
Q:肉や魚をたくさん食べて、コレステロールは大丈夫?
A:本来、コレステロールは必要なもの。安心して食べて
コレステロールは女性ホルモンや細胞膜などの材料になり、人体に必要不可欠。糖質制限食を始めると、コレステロール値が上がる場合がありますが、心配無用。半年~1年ほどで安定するので、タンパク質豊富な肉や魚、卵などは、しっかり食べるのが基本
Q:糖質をとらないと脳が働かないのでは?
A:脳の栄養になるケトン体を体内でしっかりつくります
脳の栄養はブドウ糖だけというのは間違い。脳は、脂肪を体内で代謝した際につくられるケトン体という物質を栄養素にして働きます。ですから、ご飯やパンなどの炭水化物を食べなくても、脂質などをしっかりとっていれば、脳が栄養不足になることはありません
Q:糖質オフダイエットで順調に減っていた体重が急に増えてしまいました!
A:停滞期も「順調」のサイン。あきらめず乗り越えて!
人間の体には恒常性が備わっていて、体重が減ると基礎代謝を下げて体重を元に戻そうとします。不安やイライラで糖質をとりたくなるかもしれませんが、停滞期はだれにでも起こるので、ぐっとガマン。これを乗り越えれば、いっそうやせやすい体になります
監修/江部康二さん
医師、財団法人高雄病院理事長。ダイエットや糖尿病に画期的な効果がある「糖質制限食」を確立。