たくさんのものは持たず、機能性の高いものや使い回しのきくものを厳選して持つ。そんなすっきりとして効率的な暮らしぶりをつづった書籍が人気です。マキさんも、そうした本の著者のひとり。今では軽やかな生活を送っていますが、じつはかつて、ものをたくさん持ち、あわただしく暮らす毎日だったといいます。
ライフスタイルを変えるきっかけと、現在進行形のすっきりとした暮らしぶりについて、マキさんにお話を伺いました。
ものの数を絞れば、迷いが減って暮らしがスムーズに回る
「2人目の子どもが生まれたとき、ものに囲まれ、家事に追われて、毎日が綱渡り状態…。あるとき、このままではやっていけない。無駄をそぎ落とし、シンプルに暮らそう、と決めたんです」と語るマキさん。
ものが多いと、その都度選ぶのに迷ったり、在庫の管理をしたりと家事が煩わしく感じますが、ものの数を最小限に抑えれば、考える余地もなく、さっと手に取って次の行動に移せる、といいます。
「使う道具や洗剤、衣類などの数を決めて固定化すると、家族にもわかりやすく、家事を1人で抱え込まずにすむメリットも。今は忙しくても、暮らしが滞ることなく、回っていることを実感しています」
●洗剤は1本でいい
すべての画像を見る(全10枚)以前は洗剤の新商品が出るたびに試していたというマキさん。でも、今はパックスナチュロンの洗濯用液体石けん1本に厳選しています。
「これを洗濯から食器洗い、コンロ回りやトイレの掃除、ハンドソープ、洗顔、ボディソープまで使い回し。どこになにを使うか考えなくてすむし、在庫管理の手間もなくなりました」
<洗濯用洗剤に利用>
東急ハンズで購入したスリムなボトルに小分けにし、洗濯に使っています
<ハンドソープ&食器用洗剤に利用>
MARKS&WEBのポンプボトルに入れて、ハンドソープと食器用洗剤を兼用しています
<油汚れ用洗剤に利用>
コンロの油汚れの掃除にも、シンクに置いたポンプボトルが活躍します
●食器はワンプレート化!
朝食や夫の晩酌、おもてなしなどの軽食をワンプレート化。「なにに盛ろうか悩まなくていいから準備がスムーズで、洗い物も短時間で終わります」。愛用しているのは無印良品の無印良品の木製プレート
<おもてなし料理をワンプレートで>
ママ友をランチに招くときは、パスタやサラダ、ブルスケッタを盛りつけ、カフェ風プレートに
<朝食をワンプレートで>
おにぎりと常備菜、サラダ、ヨーグルトをササッと盛りつけるだけ。火は使わず、5分で朝ご飯が完成
<おつまみをワンプレートで>
常備しているマリネ、焼いたササミやタラコ、枝豆など簡単なおかずを少しずつ盛りつければ、立派なひと皿に
●容器は1種類あればいい
普段、常備菜の保存に使っているほうろうの保存容器を、行事やピクニック用の弁当箱、ゼリーの型としても活用。「専用のものをいろいろ買って無理に趣向を凝らさなくても、これで十分です」
<弁当箱に>
約20×15cmのSサイズが2つあれば、サンドイッチやから揚げ、フルーツなど家族4人分のおかずがラクに入る
<ゼリーの型に>
フルーツ缶を使った鮮やかなミルクゼリー。保存容器だから余ったときにも保存がラク