型崩れが心配でクリーニングに出す人が多いスカート。ESSEが冬物洗いにまつわるアンケートを実施したところ「手洗いしたのに、縮んで裾から裏地がはみ出るように」「プリーツのひだがなくなって、アイロンでも復活しない」「洗ったら形が変わってしまった」といったお悩みが…。
心地よくはき続けるコツは、普段からこまめにブラッシングをして汚れをためないでおくこと。そして、洗ったときには、干す前にしっかり引っぱることが大切です。家事アドバイザーの毎田祥子さんにお手入れの仕方を伺いました。
ウールのスカートの正しい洗い方
<日頃のお手入れ> 汚れをためないためのケア
(1)着るたびに上から下へブラシをかける
すべての画像を見る(全10枚)ホコリを引き寄せやすいウールは、着たらその都度に上から下へと洋服ブラシをかけてはらいましょう。「パンツハンガーに下げるとブラシをかけやすく、形も整います」
(2)汗を飛ばすため、ひと晩つり干しする
ブラッシング後は汗などの湿気を飛ばすため、室内にひと晩つり干しに。「湿気がついたままクローゼットにしまうと、においがこもるうえ、型崩れの原因にもなります。しっかり湿気を飛ばしておくきましょう」
<本格洗い> 衣替えに向けてしっかりと洗う方法
(1)四つ折りして中性洗剤で押し洗い
40℃以下のぬるま湯に中性洗剤を表示どおりに溶かした液に、四つ折りにしたスカートを浸して数回押し洗いをします。反対に折り返して、同様に行いましょう
(2)すすいで柔軟剤を溶かした水に浸す
水を替えて押し洗いしながら2回すすぎます。その後、柔軟剤を表示どおりに水に溶かした液に入れ、上から数回押して浸透させ、軽く水気を絞りましょう
(3)バスタオルにはさんで水気を取る
バスタオルにはさみ、上から手のひらで押して水気をタオルに吸い込ませます。タオルの乾いた部分をずらしながら数回繰り返し、できるだけ水気を取っておきましょう
(4)全方向に向かって引っぱり形を整える
スカートを上下左右斜めに両手で引っぱり、シワを伸ばすようにしながら形を整えていきます。「ニット以外のウールは伸びないので、強めに引っぱっても大丈夫」
(5)小物干しを使って筒状に干す
ピンチハンガーを使ってスカートを筒状につるし、風とおしのよい日陰に干します。「ピンチの跡が気になる場合は、ラップかハギレをかませてはさんで」
(6)縦方向にアイロンをかける
ウエスト部分を片手で持ち、当て布をしながら、アイロンを裾の方に向かってかけると、きれいに仕上がります。「斜めに引っぱるとよれるので注意して」
●プリーツスカートの場合
洗う前に裾部分をしつけ糸で×印に縫っておき、プリーツが崩れないようにしておきましょう
●ウールのパンツの場合
前後にポケットがついていることが多いパンツは、乾きやすいよう裏返して筒干しにします
注意:手入れをする前には、必ず取り扱い絵表示と素材を確認してから行いましょう。素材によっては縮んだり、色落ちしたり、型崩れになることがあります。また、洗濯をする前に衣類用修正洗剤の原液を目立たない場所につけ、色落ちしないか必ず確認を