子どもの落書きや手アカによる黒ずみといった壁の汚れ。そのままにしておくことが、必ずしも得策でないこともあります。汚れがいつも見える状態だと家をきれいにしておこうというモチベーションが下がり、ますます家が汚れてしまうことも。また、お宅が賃貸の場合は、貸主の心証を悪くしてしまうことにもなりかねません。新生活に向けてスムーズに引っ越しをしたいと思っている人は、要注意といえるでしょう。
そこで、ケアの方法が分からないという方のために、汚れを落とす方法をDIYアドバイザーの嶋﨑都志子さんに伺ってみました。
自宅の壁の汚れをきれいに!自分でできる壁のメンテナンス術
●クレヨンやボールペンによる汚れを落とす
クレヨンやボールペンの汚れには、歯ブラシとスプレー用の油汚れ用洗剤を使います。
(1)薄手の布で歯ブラシを包む
すべての画像を見る(全7枚)古歯ブラシのブラシ部分を薄手の布で包み、輪ゴムでしっかり留めます。「布は毛羽立ちにくく、色落ちしない白色の木綿がよいでしょう」
(2)油汚れ用洗剤をスプレーする
スプレー式の油汚れ用洗剤を歯ブラシの先端に2、3回ほど吹きつけます。「汚れが強いときは壁に直接スプレーし、上からペーパータオルを当て、洗剤が乾いてはがれるまで10分ほど湿布をして」
(3)たたくようにして汚れをとる
ブラシで壁の汚れた部分をポンポンたたき、汚れを布に移していきます。「汚れが広がるのでこするのはNG。きれいになるまで繰り返し、乾いたぞうきんで洗剤をふき取れば完了です」
●手アカによる黒ずみをきれいにする
手アカが原因の汚れはタワシと重曹スプレーを使います。
(1)布でタワシを包む
タワシを薄手の布で包みます。「古い下着など、色落ちしない、白い木綿の布を選びましょう」
(2)重曹水をスプレーする
水と重曹を4:1の割合で混ぜ(水100mlに重曹25g)、重曹水をつくります。これを布で包んだタワシにスプレーし、しっかり湿らせましょう
(3)汚れた部分を軽くこする
壁の凹凸にタワシの毛先がフィットするように優しくこすり、へこみの奥の汚れをかき出します。「力を入れすぎると壁を傷めるので注意が必要です」
(4)汚れが取れるまで繰り返す
布がきれいな面をずらし、壁の汚れが目立たなくなるまで2~3の工程を繰り返します。「最後に乾いたぞうきんでふき上げたら終了です」
いかがでしたか?難しいかと思いきや、意外と簡単にできる住まいのメンテナンス。
ESSE3月号の「自分でできる!住まいのちょこっとメンテナンス」特集でも、フローリングの傷やソファの汚れ、畳のささくれなどの手入れ術を紹介しているので、そちらもチェックを。
※作業を始める前には、まず壁のホコリを取り除いておきましょう。また、作業の始めに小さな箇所で試してみて、不具合がないか確認をしてから本格的な作業を行いましょう