デビットカードは、クレジットカードと同じように、VISAやJCBなどの国際ブランド加盟店で買い物ができるカード。代金が銀行口座から即時引き落としになるしくみです。

 簡単に節約できる方法はないかと日頃から考えている人へ、このデビットカードの特徴を活用したちょっとした節約術をご紹介します。

デビットカードの特徴を活用したちょっとした節約術
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デビットカードはお得?まずは基本を知る

 まずはデビットカードの特長を、ファイナンシャルプランナーの豊田眞弓さんに教えていただきました。

「デビットカードは、ひと言でいえば、“お得で便利なカード”。購入してから引き落としまでタイムラグが発生するクレジットカードと違い、即時払いとなるため、口座にお金がないと利用できません。そのため、自分の身の丈以上にお金を使いすぎることがありません。

 また、現金派の方も、デビットカードにすることで、口座から現金を引き出すためにATMに並ぶなどの手間もATM手数料も不要になります。コンビニやスーパーなど国内外の加盟店で利用でき、インターネットショッピングの支払いも可能。さらに、カードを使うたびにポイントがたまるのも魅力です」

デビットカードの種類と特典を知る

 このデビットカード、各金融機関から出ていて、それぞれのカードにはさまざまな特典がついています。自分のライフスタイルに応じて選ぶとよいでしょう。

・利用金額に応じてコンビニやスーパーで利用できるポイントがたまるタイプ
・利用金額の○%分などキャッシュバックが受けられるタイプ
・外貨に対応しているタイプ(海外旅行時にそのまま外貨口座から引き落としになるため、海外利用手数料が不要に)
・銀行口座の金利が上がるタイプ

銀行口座の金利が上がるタイプ

デビットカードを使った節約ワザ

 このデビットカードをお得に使い倒すには、ちょっとしたワザがあるそうです。豊田さんにいくつか教えていただきました。

●クレジットカードをデビットカードに変えて節約

クレジットカードだと使いすぎてしまう傾向がある方は、デビットカードに変更を。口座にあるお金しか使えないので、使いすぎがなく、必然的に節約になるでしょう

●現金払いをデビットにしてポイントをためる

レストランやスーパーなど、いつも現金で払っているものをデビットカードに置き換えて、ポイントやキャッシュバックを得る方法も。マイナス金利で預金金利がつかない時代だからこそ、使うお金で得をしましょう

●通帳が家計簿に!?

デビットカードを利用すると明細がもらえるので、それをとっておいて、あとで通帳(通帳がない場合はプリントアウトしたもの)に費目などを書き込めば、支出の記録にもなります。家計簿代わりにすることもできるでしょう

●学生でも持たせることができる

デビットカードは、銀行によって15歳~16歳以上であればつくることができるため、本来クレジットカードを持てない高校生・大学生でも使えます

●光熱費や電話代などの口座振替をデビットに切り替えてポイントをためる

光熱費や固定電話代、携帯電話代などを口座振替で払っている人は、デビットカード払いに切り替える方法もあります。ポイントやキャッシュバックを受けられる場合に得します

海外旅行のお供に!

海外は気が大きくなりがち。デビットカードなら、クレジットカードと違って使いすぎずに済みます。また、銀行によっては、海外で使った分が、外貨口座から引き落とされる形で、デビットカードが使えるところも(※)。円高のときに外貨に換えておき、海外で使えばお得になります。さらに、デビットカードで海外ATMから現地通貨を引き出せる銀行もあります。口座に貯めておいた外貨を使えるので、お子さんが海外留学をする際などには便利です

※海外利用ではキャッシュバックがない銀行のデビットカードもあります

 使いすぎを防ぐだけでなく、ちょっとした節約になったり、便利に活用できたりするデビットカード。先の使い方例に当てはまる人は、デビットカードに切り替えることを検討してみてはいかがでしょうか。