本当に自分にとって必要な電話は、携帯電話にかかってくるという世の中になりました。固定電話のベルを鳴らすのはセールスマンばかり、ということで、電話への対応の仕方にも変化が。出るときには名乗らないという人も多くなりましたが、はたしてマナーという点ではどのような問題が生じるのでしょう?電話にまつわる気になるマナーについて、専門家にお話を聞いてみました。質問に答えていただいたのは、エレガント・マナースクール学院長の平林都さんです。
専門家が教える電話のマナー!ポイントは隙のない対応
すべての画像を見る(全1枚)――防犯のため、電話に出るときは自分から名乗らない方がいいと聞かれるように。「はい、もしもし」とだけ出るとしたら、相手に失礼なりますか?
A:「もしもし」と出るのはNG。「はい、お待たせしました」とリズムよく出ましょう
「もしもし」とは「申します、申します」の略語。こちらからかけるときに使うのはよいのですが、出るときに使うと間が抜けるし、相手に隙を与えます。「はい、お待たせしました」と、リズムよく出ましょう。そうすれば、相手もリズムにのって、用件を切り出しやすいでしょう。逆に、セールスなどでかけてきた相手には、隙のない印象を与え、防犯にもつながります。
――セールスの電話を上手に断るには、どうしたらいいでしょう?
A:丁寧で隙のない態度で、速やかにきりましょう
「またこちらからお願いすることもあると思いますので、そのときにはよろしくお願いします」と言って、速やかにきりましょう。相手も仕事でかけているのですから、あまり感じの悪い態度をとるのはお互いに気分の悪いもの。また、買う気もないのにダラダラと話を聞く必要はありません。丁寧ですきのない態度を心がけましょう。
――子どもには何歳ぐらいから電話をとらせたらよいでしょうか?だれか大人がいるときにすべきでしょうか?
A:「どなたですか?」と相手に聞けるようになってからにしましょう
相手に、「どなたですか?」「どちらさまでしょうか?」などと聞ける年齢になれば、電話に出させてもよいでしょう。近くに大人がいたとしても、いたずら半分に出させるのは、相手に迷惑をかけるのでNG。また、子どもの場合は「もしもし」と出てもかまいません。