「風水というと『おまじない』や『占い』のようなものと思っている人は多いかもしれませんね。でも、風水は、古代中国で生まれた環境学。どのような環境に住むと人はより健康に、より豊かに暮らせるかということを説く学問なのです」
こう説明するのは、中国命理学研究家の林秀靜さん。
風水が求める住まいのあるべき姿は「安心・安全であること、快適であること、衛生的であること」。いらないものを片づけてすっきり広いスペースを確保し、こまめに掃除をして清潔を保つ。このような習慣を続けることで、風水では、家の中の悪い気を払い、外からのよい気を呼び込むことができると考えられています。
「福の神様は、暗くて汚いところは嫌い。明るく清潔なところが大好きなのです。だからこそ、気の出入り口である玄関や窓回り、不潔になりがちな水回りは、とくに意識してキレイにしてほしいですね」
【風水お掃除3か条】
(1)1日5分でもいいので毎日お掃除する
(2)時間がないときは玄関とトイレだけでも掃除
(3)外側に接しているところ、水回りを重点的に掃除
毎日、こまめに「キレイ」を心がけ、運気をアップさせましょう!今回は、開運スポットとしてもっとも重要な玄関をピックアップ。風水的に正しい整え方について紹介します。なお、掃除の仕方について教えてくれたのは、日本ハウスクリーニング協会理事・高橋敬子さんです。
すべての画像を見る(全7枚)玄関は気の入り口!整えると家全体の運がアップします!
気の入り口である玄関は、その家の対外運や金運、社会運など全体運にかかわっています。できるだけ明るく、いらないものは撤去して広々とさせましょう。暗い場合は、間接照明をつけるといいですよ。
●たたき
玄関から入ってきた気がプールされる場所。仕上げに水ぶきしてキレイにすると、仕事運がアップ!
(1)ちぎって濡らした新聞紙をホウキでかき集めます
たたきの汚れの大半は砂ボコリ。ホコリを舞い上げないよう、濡らした新聞紙をちぎってまき、ホコリをからめ取りながら掃き集めましょう
(2)濡れたボロ布で水ぶきをする
外履きで持ち込んだ泥汚れは、そのまま捨てられるボロ布などで水ぶきするとよいでしょう。ふきムラができないよう一定方向にふくのがコツ
敷居など金具部分がピカピカに磨いてあると、見た目の印象も格段に「キレイ」に
●表札
表札はその家のいわば社会的な顔。汚れた表札は社会運を悪くします。いつもキレイに磨いておくと、人間関係も円満に
<NG:水ぶきはせずにハケブラシ+からぶきで>
表札の汚れはおもに砂ボコリ。濡らすと泥汚れとなって落としにくく、素材によってはシミになることも。まずは、からぶきが好ましいでしょう
●鏡
玄関から入って右側に鏡をつけると玄関が広く明るく見え、金運アップ!汚れていたり、くもっている鏡では効果半減
・手アカは重曹水を含ませたクロスでふきます
手アカなどでくもった部分を重曹水+クロスで重点的にふいてから、全体をムラなく水ぶき→からぶきします
●ゲタ箱
古い靴、汚れた靴でいっぱいのゲタ箱は、運気を下げる原因に。履かない靴は処分し、新しい気を呼び込んで
(1)中身をすべて出してハケブラシで砂ボコリをはらいます
ゲタ箱の整理も兼ねて、まずは中身を全部出し、いるものといらないものを選別。上段から順に、砂ボコリをはらっていきます
(2)中性洗剤を含ませたぞうきんでふきます
こびりついた泥汚れ、はらった砂ボコリを中性洗剤を含ませたぞうきんでふきます。湿気がこもりやすいので、水ぶきは避けましょう
棚板に新聞紙を敷いておくと、湿気を防ぎ、においもこもりにくいのでおすすめ
●玄関マット
家の中にホコリやゴミを持ち込まないよう、清潔な玄関マットを敷きましょう。もめごとの種をシャットアウトする効果が
・ゴム手袋でホコリをかき集めます
玄関マットにからみついたホコリや髪の毛は、掃除機では取れにくいので、ゴム手袋でからめ取るようにすると、簡単に集めることができます
<これはNG!玄関に置いてはいけないもの>
ゴルフクラブなどのスポーツ用品を玄関に置くと、福の神様を追い返してしまいます。
自転車や段ボール箱、動物のはく製なども運気を停滞させるのでNG。壊れた傘なども処分して!