年末年始で散財してしまって、ちょうど今の時期、節約にはげんでいるご家庭は多いはず。「節約」といえばまず思いつきがちなのが「食費を削る」「夫のこづかいを減らす」という考え方。『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』の著作者であるファイナンシャルプランナーの飯村久美さんによると、じつはこうした節約は、家計のやりくりをますます苦しいものにしてしまうこともあるのだそう。どうしてなのでしょうか?

安直な節約が悪循環に!?食費や夫のこづかいを削るのはなぜ悪い?
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安直な節約が悪循環に!?食費や夫のこづかいを削るのはなぜ悪い?

●食費・こづかいを削ると失敗する!

 飯村さんによれば、食費や楽しみのためのこづかいを減らすと、必ずどこかに無理が生じて、節約が失敗するそう。その結果、かえってムダ使いをしてしまい、逆効果になることも…。そのメカニズムを教えてもらいました。

「私はもっとも削ってはいけないのが食費だと思っています。切り詰めようとするあまり、必要なものまでカットすることになり、家族の幸せに悪影響を及ぼすからです。豆腐やもやしを使った節約メニューが毎日食卓に並ぶと、子どもが外で買い食いに走ったり、自分もガマンの限界がきてお菓子などの間食をしてしまったりしがちです」

 夫のこづかいについても同様。ランチやコーヒー、お酒代を減らすと、ストレスが生じ、隠れムダ使いが出ることも多くなるといいます。

好きなことへの出費は「あるもの」と割り切る!できるところから節約を

 お金が貯まる人は、傾向として、食費やこづかいは削っていないのだそうです。家族の楽しみや好きなことを重視。これにかかる出費は当然あるものとして、家計のプランづくりをするそう。

「食事も3食しっかり食べることで、必要な栄養もきちんと摂ることができ、体調も崩しにくく、心も満たされます。節約は、できることからやる、楽に節約できるところからやるのがコツ。そうするだけで、ストレスにまかせてしまっていた、だらだら支出もなくなります」

 お金がたまってくれば、自分にとってなにが大事なのかが見えてきて、必要なものとそうでないものとが明確になってくるそう。「それまでは、予算の範囲内で好きなことにお金を使って、ストレスをためないことが、貯金を成功させるための近道です」。

「引き落とし支出」を見直してみよう!

「引き落とし支出」を見直してみよう!

 それではいったい、どのようにして節約すればいいのでしょう。飯村さんがまず重視すべきとするのは「引き落とし支出」。

「毎月口座から自動引き落としされる住宅ローン、保険料、携帯電話代などの『引き落とし支出』に注目してみましょう。生命保険料は不要なオプションなどの過払いも多いですし、携帯電話代はいま話題の格安スマホに切り替えることで半額以下に押さえられることも。まずはここから見直してみましょう。意外と大きな節約につながる可能性がありますよ」

 食事や小遣いは、節約は考えずに、必要な分だけお金をかけること。そして、引き落とし支出を見直してみること。これなら、節約と貯金が楽しくなりそうですね。

飯村久美さん