寒さが増し、体調を崩しやすい季節になりました。そんな時季にぴったりの、体の不調に効くつくりおきドリンクをつくってみませんか? 身近な素材を切って混ぜるだけ、と簡単なのに、とびきりおいしい特製ドリンクを、国際中医薬膳師の資格を持つ料理研究家、コウ静子さんに教えてもらいました。冷蔵庫で1か月保存できるので、症状が出たら飲むだけでなく、日々こまめに取り入れることで予防にも役立ちます。
すべての画像を見る(全6枚)体を温めるユズを使った風邪の症状におすすめの「スパイスユズ茶」
この時季の体の不調でいちばん気になるのは、やはり風邪。風邪の症状におすすめなのは、「スパイスユズ茶」です。薬膳ではユズの皮には体を温める作用があり、香りが「気」=生命活動のエネルギーをめぐらせてくれるとされています。また、コショウには体を温め、はちみつには体をうるおしてのどをいたわり、せきを鎮める効果が。この3つを合わせることで、風邪の予防だけでなく、ひき始めの風邪の症状をやわらげてくれるのだとか。
[材料](容量200mlのビン・1個分)
・ユズ…1個(正味約100g)
・粒コショウ(黒)…小さじ1/2
・はちみつ…ユズの正味と同量(約100g)
[つくり方]
(1)ユズはさっと濡らし、塩適量(分量外)をまぶして皮全体をこすり、流水で洗って水気をしっかりふく。縦4つ切りにし、薄皮の中心の固い部分をそぎ取り、種を除く。ボウルに果汁を絞り、残った皮は薄皮をつけたまま横に千切りにし、果汁と合わせる。
(2)(1)に粒コショウとはちみつを加え、全体を混ぜる。しばらくおき、ユズの皮がしんなりして水分が出てきたらでき上がり。煮沸消毒したビンなどに、出てきた水分ごと入れる。つくってすぐに飲めるが、1時間~1日おいてなじませると、さらにおいしい。
(3)飲むときは、スパイスユズ茶大さじ1に対し、熱湯100~150㏄を目安に好みの量をカップに入れて混ぜ、果実ごといただく。
料理にアレンジしてもおいしいアレンジ法を紹介
このスパイスユズ茶は、料理にも使ってもOK!おすすめのアレンジ法をご紹介します。
●ヨーグルトのトッピングに
プレーンヨーグルトにスパイスユズ茶とすりゴマ(黒)を好みの量プラス。いつものヨーグルトがグレードアップし、風邪で弱り気味の胃腸を癒す効果も。
●みそと合わせて特製ユズみそに
スパイスユズ茶大さじ3に、みそ大さじ1を混ぜ合わせてユズみそに。タイやタラなどの白身魚に塗って魚焼きグリルで焼く。ユズみそをそのままご飯にのせてご飯のお供にしても。
コウ静子さんは、
ESSE2月号「体の不調に効く!つくりおきドリンク」の特集にも登場。症状に合わせた特製ドリンクのレシピをご紹介しています。つくりおきのドリンクを常備すれば、健康管理の強い味方に!ぜひつくってみてください。