こんにちは。整理収納アドバイザーの三條凛花です。家事がまったくできなかった経験から、日々、暮らしのプチストレスを見直しています。
今回、私がご紹介するのは掃除に取りかかるときの面倒くささをなくすアイデア「ナマケモノ退治トラップ」です。
トラップを家中に仕掛けることで、ぱっと行動できる仕組みをつくってみませんか?
掃除グッズは、たくさんあってもいい
すべての画像を見る(全4枚)一般的に、片づけの基本は「ものを減らす」ことです。
ただ、掃除グッズはこの限りではないと私は考えています。以前、たくさんあった掃除グッズを減らしたところ、それまで以上に掃除をしなくなってしまったことがありました。
そこで、同じ種類の掃除グッズだからとひとつに数を絞るのではなく、各部屋で必要な分だけいくつでも用意することに。手に取りやすい場所に置くことで、「あ、ちょっとここのホコリを取ろう」と自然に身体が動くようになりました。
このように、掃除に取りかかるハードルを下げる仕組みが「ナマケモノ退治トラップ」です。わが家では、とくに散らかりやすいところに、このトラップをしかけて汚れを防止しています。
具体的なトラップの仕掛け方について、トラップづくりに使える100均アイテム3種類と使い方の例と併せてご紹介しましょう。
・トラップその1 粘着フックで空中収納
ナマケモノ退治トラップ、ひとつ目は「粘着フック」を使います。
仕掛け方は簡単。棚のデッドスペースやテレビ裏などに粘着フックをはって、掃除グッズを引っかけておくだけ。目立たないのにさっと取り出せて便利です。
ハンディモップや粘着クリーナーなど、掃除グッズ本体に「穴」のあるものに使えます。
わが家では、各部屋の目立たない場所にハンディモップを仕込んでいるほか、周りに砂が飛び散りやすい猫用トイレ(箱型)には本体に粘着フックをはり、ミニホウキとチリトリを引っかけています。
・トラップその2 突っぱり棒を活用
2つ目は「突っぱり棒」です。
髪の毛が落ちやすい洗面所には粘着クリーナーがあると便利。強粘着のシートを用意しています。
そのまま使うとシートがはりついてしまうので、最初は髪の毛の上をポンポンと叩くようにし、ある程度付着してから転がすとラクです。
この粘着クリーナーは、持ち手の部分を突っぱり棒に引っかけて収納しています。
手をまっすぐ伸ばして取れる位置がおすすめ。高いところにある突っぱり棒の場合は、S字フックやひもと合わせて取りやすく調節してもいいかもしれません。
・トラップその3 トレイを使って引き出しやすく
収納家具と床のすき間にもトラップを仕掛けておきます。
わが家では、散らかりやすい猫用ケージの前に、ほうきとちりとりを乗せたトレイをしまっています。リビングや各個室に同じ方法で掃除セットをまとめて置いておくのもいいですね。
以前は「散らかっているなあ」と思うだけで、掃除をあと回しにしていました。
ですが、「ナマケモノ退治トラップ」をいたるところにしかけてみたところ、1日に何度も掃除するように。
ちなみに13畳ワンルームのわが家で9か所のトラップがあります。
使いやすいそうじグッズ収納のポイントは「使う場所に必要な数だけ用意する」こと。片づけの基本は「減らす」ことですが、増やすことで逆にラクになるものを探していくと、暮らしがさらに快適になりますよ。
【三條凛花さん】
ライター、整理収納アドバイザー。夫、子ども(2016年4月誕生)の3人+2猫暮らし。家事をムリせず楽しく続ける工夫を発信。ブログ
「366日のとっておき家事」