高い料金設定を理由に夏休みのハイシーズンを避け、これからどこへ行こうかと考えている方も多いのではないでしょうか。10~11月の旅先として、意外と穴場なのが、鹿児島と沖縄の間に浮かぶ奄美大島。このころなら日差しも落ち着いて、心地よく過ごせるはず。ブルーに輝く海やマングローブ原生林など、手つかずの自然が残ることから日本版「天国に一番近い国島」などと称されます。

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 そんな奄美大島は、独自の食文化も魅力。今回は、現地で食べてもよし!お土産にしてもよし!のローカルフードをご紹介します♪

地元の人たちに愛される奄美大島フード

●鶏飯(けいはん)

 奄美大島名物といえば、鶏のササミや錦糸卵など具をのせたご飯に、鶏スープをかけていただく郷土料理、鶏飯(けいはん)!フリーズドライタイプがあるので、自宅で気軽に楽しめますよ。中身は具材とスープ。ご飯の上にのせてお湯をかけるだけで本場の味に!

 あとに紹介するパパイヤの漬けものを刻んで入れてみました。相性ばっちりです。

●ミキ

みき

 米粉、サツマイモ、白砂糖、水でつくられた発酵飲料。さまざまなメーカーから発売されていて、家庭でつくっている方も。乳酸菌が豊富で夏バテにも効果的なんだとか。甘酒に似た優しい味です。柑橘系のジュースを割って飲むのも◎!

●かしゃ餅

 上餅粉にヨモギと黒糖を練り込んだ奄美のかしゃ餅。名前は、防虫、防菌、防カビの作用があるといわれるカシャの葉で包んで蒸してあることにちなんでいます。雰囲気はヨモギ餅のよう。上品な香りが特徴です。

●茶うけかさりみそ

かさりみそ

 ソテツの実(現地の呼び名では「なり」)でつくった、なり味噌。塩の代わりに炒め物に使ったり、豚肉や魚、イカなどを漬けこんで食べてもおいしいです。

●パパイヤ漬け

パパイヤ漬け

 パパイヤがとれる奄美では、ポピュラーな漬けもの。パパイヤは果物ではなく、野菜として日常的に食卓に登場します。パパイヤ漬けは甘辛な味つけで歯ごたえがよく、鶏飯(けいはん)のトッピングに入っていたりもします。

●かさんもちざた

かさんもちざた

 昔ながらの製法でつくった、もちもち新食感の黒糖。ミネラル豊富な健康食品です。疲労回復や美容・痩身効果も期待できるんだとか。お茶うけにぴったり。

●おまけ:ハブ捕獲道具

 たまたま乗ったタクシーのドライバーさんからハブ話を聞いて興味津々。一匹捕獲すると3000円もらえるそうで、捕獲するための道具をいつも車にのせているんだとか。道具はスーパーで売っているそう!・・・素人には危険です(笑)。

に到着したとたん癒されモードに。

 奄美大島は島全体がゆったりとしていて、島に到着したとたん癒されモードに。家族で移住している方と偶然お話しする機会があったのですが、奄美の自然や人々に惹かれ、ここで暮らすことを決断したそうです。その気持ち、よーーーくわかります。紹介したローカルフードは一部ネットでも購入できますが、できれば現地で!ぜひ奄美の優しさに、触れてきてください。

【Sannaさん】

出版社勤務などを経てフリーのライターに。ムックやガイドブック、雑誌などに、旅や街歩きほか、グルメ、輸入住宅の記事を寄稿。これまで訪れた国は約65か国。著書に『

スウェーデン森に遊び街を歩く

』、『

バルト三国 愛しきエストニア、ラトビア、リトアニアへ

』(ともに書肆侃侃房)などがある。ブログ『

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