節約といえば家計簿、というイメージがあります。きちんと続けられれば、お金の出入りが把握でき、確かに効果的。ただし始めてはみたものの、結局続かなかった…という人は少なくないようです。
というのも、家計簿は使った金額をひたすら書いていくもの。書いたり見返したりするときに、「楽しさ」がないので、続きにくいのです。
「献立ノート」で食材を使いきれば、食費が月2万円台に!
そんななか、家計簿が続かない人でも続けられた! と話題になっているのが、「献立ノート」。毎日の献立をノートに書いていくことで、食材を計画的に使いきることができ、食材を腐らせたり、ムダ買いしたりすることを防げるというものです。
ブログやインスタグラムで自分流の献立ノートを発信して人気になり、書籍も発売したのが、主婦のぽんたさん。「食費を削ろうと思って家計簿を始めたけど、続かなくて…。そんなときにネットで出合った献立ノートを、自分なりに改良を重ねて使いやすくアレンジするようになりました」。
かつては外食費も含めると、食費は月々5~6万円もかかっていました。それが今では2万円台に減らすことができ、節約に成功できています。その使いこなし術を伺いました。
●見開きごとに1週間の献立&食材ストックを管理
献立ノートには、ウイークリーのスケジュール帳を活用。献立のほか、ストックや新しく買った食材などを、見開きごとに1週間単位で記入し、情報を一元化します。
すべての画像を見る(全6枚)献立ノートのおもな使い方は以下のとおり。
A:食材の買い出しは、基本的に週に1回。買い物に行く前に家にある在庫を調べ、記入します。
B:ストックリストとネットチラシを見ながら1週間の献立をざっくりと考え、買うべきものを記入。手帳にそのまま書くのではなく、持ち運べるサイズの紙に書いて、買い物に持っていき、帰宅したらはりつけます。
C:1週間のレシピの予定を記入します。ストック食材の使いきりを意識するのがポイント。
D:実際の献立を記入していきます。子どもの給食など、メニューがわかっているものは事前に記入しておき、献立がかぶらないように気をつけます。
「献立ノート」を使いたおす方法。食材がムダにならないから節約に
月曜が1週間のスタート日。朝、昼、晩に実際につくった献立を記入し、週末につくったストックや買い物のリストから、使った食材を消していきます。こうすることで、「なにを使いきったか」「なにがまだ残っているか」が一目瞭然に。
●保存が利くものをつくり、1週間活用
保存しやすく使い回しが利くものを、週末のうちにつくりおくことも。ノートの余白に写真入りで記入します。「たとえばトマトソースを多めにつくった週は、洋風の春巻きやハンバーグ、トマトスープと、アレンジしながら残さず使いきります」。
●気になったレシピやおいしかったものを自由に記入し、楽しく節約
ノートの右側はフリースペース。シールやマスキングテープでデコレーションしたり、レシピや料理の感想を書き込んだりします。
「週によってデザインを変えると、読み返すのが楽しみに。節約のモチベーションが上がります」。
節約という実用的な要素と、日々の振り返りという日記的な要素を兼ねているので、楽しく続けられるのが献立ノートの魅力です。
●好評だった料理は写真をはり今後の献立づくりの参考に
つくった料理はすべて撮影し、家族の評判がよかったものやうまくつくれたものを厳選してノートにはりつけることに。「週末に、1週間を振り返りつつ作業をします。コメントを入れておくと、リピートするときの参考になります」。