塩やしょうゆ代わりに使える万能調味料「
塩レモン」。レモンを塩漬けにするだけでだれにでも簡単につくれ、熟成されたうま味と香りでどんな料理もグレードアップします。料理研究家の高橋雅子さんに、詳しい効果と使い方について聞いてみました。
減塩効果にデットクス作用も!万能調味料「塩レモン」の効果
すべての画像を見る(全5枚)・うま味が増し、減塩にもひと役
・魚の臭みを消し、肉はまろやかに
・塩と酸で保存性がアップ
・有効成分でデトックス作用も
「塩レモンは、モロッコなど北アフリカの食卓に欠かせない調味料のひとつ。日本の梅干しのようなものです」と料理家の高橋雅子さん。
レモンを塩漬けにして熟成させることで酸味と塩気がまろやかになるだけでなく、うま味と芳醇な香りが生まれるのだそう。
「うま味と酸味のおかげで味に満足感が出るので減塩効果が。また、魚介類や肉の臭みを取って肉質をやわらかくしたり、素材のもち味を最大限に引き出したり、保存性を高めたり、塩レモンだけで味が決まるから調理が本当にラクチン。ビタミンCやクエン酸の作用でデトックスやリラックスなど健康効果もあるといわれます」
丸ごと、輪切り、粗みじん切りで!塩レモンの使い方
皮、果肉、果汁と、丸ごと余すことなく使えるので、くし形のままで煮込みや鍋などに入れたり、料理に合わせて刻みましょう。大きめのものは幅を半分にして薄切りに、または粗みじん切りにして使用します
・液
…浸透圧でレモンから溶け出した、風味たっぷりのエキス。果肉と合わせて使うほか、ひとふりで風味や塩気をプラスしたり、ドリンクのかくし味にも
・皮
…塩気は抑えて風味を加えたいときや、ユズのように、刻んで薬味にも
・果肉
…ほかの素材の食感を生かしたいときなど、皮をはいで果肉だけを刻むと○
おむすびとも相性バツグン!塩レモンむすびのレシピ
さわやかな新食感がやみつき!お弁当の常連に
・材料とつくり方(2個分)
ご飯(温かいもの)茶碗2杯分に、塩レモン(薄切り)2切れ、青ジソ(千切り)2枚、いりゴマ(白)小さじ1を混ぜ、等分しておむすびにする。
【高橋雅子さん】
パンとワインの教室「
わいんのある12ヶ月」主宰。パンのみならず、ジャンルを問わない料理にも定評が。日本人に合う塩レモンのレシピづくりにも精通。著書に『
おいしい新調味料 塩レモン・塩ゆずレシピ』(池田書店刊)、『
「バーミキュラ」でパンを焼く』(パルコ刊)など