昔ながらの知恵や常識が、じつは現在では通じないということも!キッチングッズの使い方にまつわる、そんなありがちな“思い込み”をピックアップ。やってはいけないNG集をご紹介します。間違いを正して、もっと効率的に家事をしましょう!

その使い方!大間違えですよ!

【×】肉や魚を扱ったヌメリのあるまな板は熱湯で洗うときれいになる

ヌメリのあるまな板
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○…熱湯をかけるとヌメリが落ちにくくなる。塩でこすり、酢で臭みを消すと効果的

肉や魚のヌメリはタンパク質なので、いきなり熱湯をかけるとこびりつき、落ちにくくなることが。洗剤と水で洗いますが、ヌメリがひどいときは、粗塩をまな板にまいてからスポンジでこすると効果的。においが気になるときに、酢でふくとすっきりします

【×】木のまな板は日光に当てて干し、よく乾かす

陰干しでじっくり乾かす

○…寄せ木のまな板は直射日光で干すとヒビ割れの原因に。陰干しでじっくり乾かす

水気が抜けにくく、カビやすい木のまな板は乾燥させる必要が。ただし家庭用の軽いまな板はほとんどが寄せ木なので、日光に当てて急激に乾かすとヒビ割れの原因に。風通しのいい日陰で時間をかけて乾燥を。さらに乾いてから日光に短時間当てて殺菌して

【×】粉を計量カップではかるときは、ギュッと押し込むのが正解

粉を計量カップではかるとき

○…ふんわり入れるのが正解。粉は計量カップですくわず、スプーンなどで移す

小麦粉などを計量カップではかるとき、ギュッと押し込むと分量が多めになってしまいます。計量カップで直接粉をすくわず、スプーンなどで粉をすくってカップに移し、底を1回「トン」と鳴らしてからすりきりにすると、ふんわり適量になります

【×】米の1カップも計量カップの1カップもみんな同じ

○…米用のカップは1合(180㏄)、計量カップは200㏄と異なるので注意!

米用のカップは、1合=180cc、計量カップは200ccなので、20ccの誤差が。炊き込みご飯など、米をきちんとはかってつくるときに間違えないよう注意して。また、無洗米用のカップは通常の米用カップと容量が多少違うので、きちんと使い分けること

【×】大根をおろし金でするときは、円を描くようにすりおろす

○…大根をおろし金に垂直に当て、上下に動かすようにすると、水分が出すぎない

大根の切り口で円を描くようにおろすと、繊維がつぶれて水分が出すぎてしまいます。切り口をおろし金に垂直に当て、上下に動かして繊維を断ち切るようにおろすと適度な水分に。また、大根の側面からおろすと繊維が残り、口当たりが悪くなるので注意

【×】食べ物を電子レンジで温めるときは、必ずラップをかけて加熱する

○…加熱ムラになりやすいものや、ご飯はラップありで。揚げ物にはラップ不要

レンジ加熱でラップをかけるのは、形や性質の違うものに均一に熱を伝えるため。個体と液体が混じっている煮物や汁物、具の大きさが違う炒め物はラップありが正解。揚げ物や焼き魚などの個体はラップなしで。ご飯はラップありで乾燥を防ぐと○

【×】汁気の多いものは噴きこぼれやすいので、ラップをぴったりかけてレンジ加熱する

長めのラップをふんわりかけて

○…むしろ破裂や噴きこぼれの原因に。長めのラップをふんわりかけて

レンジ加熱のとき、ラップをぴったりかけると空気の逃げ道がなくなり、ラップが内側にはりついて破裂や噴きこぼれの原因に。ラップは容器の直径の2倍の長さに切り、ふわっとかけて。また、入れすぎも噴きこぼれの原因。容器の7割以下の量を入れて