老化予防効果があるといわれ、今、テレビや雑誌でも大注目のスパイス、クミン。ただし買ったはいいものの、カレーに入れる以外の使い方がよくわからず、もて余している…という人も多いのではないでしょうか。
“流しのカレー屋”として活動し、料理教室を開くこともある阿部由希奈さんも、「お料理教室を開催したときに質問でいちばん多くいただくのが、『せっかくスパイスを買っても、いつも賞味期限内に使いきれません』『カレー以外に使い方ないでしょうか?』といったものです」といいます。
そこでここでは、カレーに使うというイメージの強いクミンシードを、ほかの料理でおいしく使う方法を、阿部さんに伺いました。
スパイス初心者でも挑戦しやすい!クミンシード入りの炒め物
じつは、クミンシードはスパイス初心者の方が手に取りやすいもののひとつ。カレー以外の料理とも相性がよいので、活用方法を覚えればぐんとアレンジの幅が広がります! 毎日の料理に少しプラスして楽しんでみましょう。今回は、いつもの野菜炒めにクミンシードを入れて、少しエキゾチックにするレシピをご紹介します。
●クミンシード入りほうれん草とベーコンの炒め物
【材料(4~5人分)】
・ホウレンソウ 一束(根っこの泥をよく落とし、洗ってざく切りに)
・ベーコン 1パック(食べやすい大きさに切る)
・コーン缶 80g程度(適量)
・クミンシード 小さじ1
・サラダ油 適量
・塩 適量
(1) フライパンにサラダ油を熱し、クミンシードを入れます。じわじわとクミンシードが動き出し、いい香りがするまで焦げないように気をつけながら、弱火で見守ります。熱を入れることによって香りが立つので、匂いを楽しみながら調理してください。
(2) フライパンにベーコンを追加。ベーコンからも油が出ますので、油はねに気をつけて。
(3) ホウレンソウを入れて炒めます。茎から炒めると火のとおり方が均一になりますよ。最後にコーンを入れて、塩で味を調整します。
(4) お皿に盛りつけ、完成! 写真では最後にパプリカパウダーをかけています。
サラダ油ではなく、バターやゴマ油でつくると、また味わいが変わります。クミンシードはスパイスとはいえ、辛味はまったくありませんので、お子様でも召しあがっていただけます。
いつもの野菜炒めの最初の行程で、しっかり香りが出るまでクミンシードを熱する。これだけで、いつものお料理がぐぐっと様変わり! ぜひお試しくださいね。