「もむだけで健康になる」と話題のふくらはぎマッサージ。鍼灸師の槙孝子さんは、マッサージで血行をよくすることで、様々なメリットが体にあると言います。「冷え性や便秘に」「頭痛や腰痛に」「肩こりに」効果がある、3つのマッサージのやり方を教えてもらいました。
こんなふくらはぎは危ない!
すべての画像を見る(全4枚)ふくらはぎは、健康のバロメーターにも。「触るとほんのり温かく、弾力があるのが健康なふくらはぎ」。下記のようなふくらはぎは深刻な病気があることも。早めに病院へ行ったほうがいいかもしれません。
・熱くてかたい…高血圧
・熱くてかたくない…風邪、急性炎症
・冷たくてかたい…冷え性、婦人病、自律神経失調症
・冷えてやわらかい…糖尿病
・冷たくてやわらかく弾力がない…腎臓病
1日5分からOKのふくらはぎマッサージのやり方
ふくらはぎマッサージは継続することが大切。最初はトータルで5分くらいから始め、徐々に回数と時間を増やしていくとムリなく続けられます。それぞれの悩みに効く、内側・中央・外側の筋肉を刺激するマッサージをご紹介!
●冷え性や便秘の改善に<ふくらはぎの内側>
1.右足裏を左ひざ側面に引き寄せて、ふくらはぎの内側を上に向ける
2.両親指の腹を重ねて、内くるぶしの骨の際に当てる
3.体重をかけながらふくらはぎの内側の骨のふちに沿って、ひざの裏までゆっくりと押し上げていく
4.ひざの裏まで押したら、内くるぶしの骨の際に戻り、繰り返し行う
5.左足も1~4を行う
●頭痛や腰痛に<ふくらはぎの中央>
1.右ひざを立てて両手でふくらはぎをつかんで両親指の腹を重ねる
2.アキレスけんからひざの裏に向かって、両手で押し上げていく
3.ひざの裏まで押し上げたら、足首まで戻し、繰り返し行う
4.左足も1~3を行う
●肩こりに<ふくらはぎの外側>
1.右向きに横座りして右足を床につける
2.両親指の腹を重ねて、外くるぶしの骨の際におく
3.体重をかけながら、ふくらはぎの外側の骨のふちに沿って、ひざの裏まで押し上げていく
4.ひざの裏まで押し上げたら、外くるぶしの骨の際まで戻し、繰り返し行う
5.左足も1~4を行う
※マッサージをするときに注意すべきこと
微熱があるときは体力を消耗するので、マッサージは禁止。また、ふくらはぎや足首、ひざのケガや炎症があるときもNG。また妊婦、手術後やケガをしている人は医師に相談してください
【槙 孝子さん】
鍼灸師、東京・お茶の水にある「身心健康堂」院長。ふくらはぎマッサージ療法の施術・普及に取り組む。著書に『
長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム刊)