キッチングッズはあればあるほど安心、というわけではありません。キッチンの収納&ワークスペースには限りがあります。グッズを減らせば、管理がラクに。ものが取り出しやすくなるので家事効率が上がるうえに、上手にグッズを流用することで洗い物が少なくなるメリットも。キッチンを使いやすく保つためには、じつはものを持ちすぎないことが大切。キッチンの定番グッズの適量と処分のタイミングを、整理収納アドバイザーの中山真由美さんに教えてもらいました。
持ちすぎないために、「適量」を意識して
●まな板
すべての画像を見る(全9枚)・大・小各1枚
まな板は大・小1枚ずつあれば、野菜と肉・魚で使い分けたいときも対応できます。消毒しても色やにおいが落ちなくなったら処分を検討して
●包丁
・大 2本/小 1本
野菜用、肉・魚用の大きい包丁を各1本ずつ。さらに、果物など小さいものに使うペティナイフが1本あれば、あらゆる作業に使い回せます
●菜箸
・2膳
調理中に、何膳も次々と出す必要はないので、2膳で十分。洗って使い回す方が合理的です。先が折れたりして劣化したら買い替えましょう
●鍋
・両手鍋/片手鍋/圧力鍋/各1個
コンロの口数以上には鍋を同時に使えません。煮込み用に深めの両手鍋(パスタ鍋にも代用)、みそ汁やゆで物用の片手鍋でほぼことたります
●フライパン
・大・小/各1個
フライパンは28㎝と18㎝など、大小でそろえて使い分けると便利。中華鍋は揚げ物にも使えます。取っ手を外せるものも、収納しやすくて◎
●お玉
・2個
1個でも十分ですが、よく使う場合もサイズ違いで2個までに抑えて。いくつもあると意外にかさばります。柄が劣化したら買い替えを
●フライ返し、しゃもじ
・各1本
意外としまうのに場所をとるうえ、一度にいくつも使うことはないので、各1本が適正量。形がゆがんだり劣化が気になったら替えどき
●ザル
・大・中・小/各1個
ザルは各サイズ1個あれば間に合います。サイズ違いは重ねて収納でき一石二鳥。そうめんの盛りつけなどに使う、竹ザルが1個あっても
●ボウル
・大 2個/中・小 各1個
大は野菜を洗ったり、肉ダネをこねたりするため2個。中・小は各1個で十分。ガラス製かステンレス製か、どちらかに統一した方がスッキリ
【中山真由美さん】
インブルーム取締役、整理収納サービス事業部責任者。整理収納アドバイザーとして、各メディアで活躍。三井不動産レジデンシャル、KEYUCAでキッチン収納グッズ開発中