冷凍保存は食材をどんな状態で、どんな環境で保存するかで、おいしさがまったく変わってきます。またそのまま調理するためには、冷凍時のひと工夫も必要。ポイントを押さえれば、もう失敗もありません!
おいしく冷凍&そのまま調理するためのフリージングポイント
すべての画像を見る(全6枚)●ポイント1 食材は鮮度のよいうちに早めに冷凍する
おいしく冷凍するための基本は、新鮮な食材を新鮮なうちに冷凍すること。当たり前のことのようですが、鮮度の落ちたものは冷凍してもそれなりの味にしかなりません。肉や魚は買ってきたその日のうちに、野菜もできるだけ早く冷凍庫へ。古くなってからあわてて冷凍するのはNGです
●ポイント2 火のとおりやすい形状で冷凍する
冷凍した食材は厚みが2倍になると、解凍するのにその2乗の4倍もの時間がかかります。したがって、平らにのばせるものは、なるべく薄く形づくって冷凍しておくことが大切。そのほかの食材も、小さめに切ったり、重ならないように保存することで、そのまま調理しても素早く火がとおります
●ポイント3 しっかり密閉して乾燥を防ぐ
冷凍時に起こりがちな「冷凍やけ」。これは乾燥によって起こる変質で、味を損ねる原因になります。できるだけ空気に触れないよう、食材の形状や特性に合わせて容器や包み方を工夫しましょう
・食材を入れる
包んだ食材を入れるパッケージには、冷凍用の保存袋かプラスチック容器を使用。下味をつけるものは保存袋、液体など形が流動的なものは容器と、2つを上手に使い分けて
・食材を包む
厚みがある食材はラップを使ってぴったり包みます。ラップは空気をとおすので、さらに冷凍用保存袋に入れて密閉を。凹凸のないものはアルミ箔を使ってもOKです
・空気を抜く
ラップで包みにくいものは冷凍用保存袋にそのまま入れ、平らにのばせるものは箸を押し当て、凹凸のあるものはストローを使って空気を抜いて
●ポイント4 冷凍庫の温度を一定に保ち、霜を防ぐ
冷凍庫内の温度が変化すると、食材から水分が蒸発して霜が発生。食材が乾燥して、味落ちを招きます。使いたいものがすぐ見つかるような収納を工夫し、冷蔵庫のあけ閉めはなるべく短くしましょう
・冷凍庫が閉められると食材の温度は再び低下するが、袋の内側についた水の粒は残り、霜となる
・温められた食材から水分が抜けて蒸発し、袋の内側に小さな氷の粒となって付着
・冷凍庫をあけた際に温かい外気が保存袋などに当たると、中の食材の温度が上昇
(※使用した冷凍用保存袋と容器は繰り返し使ってOK 一度使った冷凍用保存袋は、入れた食材や冷凍法に関係なく再利用が可能です。ただし、下味で使った油が落ちにくかったり、袋のすみに食材が残りやすいので、裏返しにしてしっかり洗いましょう)