こんにちは、熊本市在住の主婦兼ライター(33歳)です。少なくなっているとはいえ、まだ震度3~4の揺れを感じることも多く、今も「平成28年熊本地震」は続いています。第1回は
「被災してわかった地震直後にやっておけばよかったこと」、第2回は
「地震直後にテレビの災害テロップで伝えてほしかったこと」をお伝えしてきましたが、第3回となる今回は、地震を経験して不安に思っていることをお伝えします。それぞれの写真は、熊本のためならと、親族や知人、さらには知人の家族が提供してくれたものです。
すべての画像を見る(全4枚)本震からしばらく経ちましたが、不安なことは小さなことを含めたら数え切れないほどあります。私の周りで見聞きしたこと限定ですし、直接的に役立つかは分かりませんが、今後、震災時はこういうことが起こると想定しておくだけでも違うかもしれません。
現地の主婦が、いま不安なこと3つ
●車中泊するのがもう限界
避難所で生活する方もそうですが、家が無事でも夜だけ車ですごす人はまだまだいます。小さな子どもがいる知人は、「SUV車で比較的シートにゆとりがあると思っていたけど、自分の上に子どもを乗せて寝続けるので、体がかなりきつい…」と言っていました。また一人で寝られたとしても、避難用の荷物があるためにフルフラットシートを最大限に倒せず、どうしても足が下に落ちるのが現実。
第2回の記事にも載せましたが、エコノミークラス症候群の不安とも隣合わせです。この状態がいったいいつまで続くのか、不安です。
●保育園、小中学校の再開がGW明け
多くの小中学校は避難所になっていることもあり休校が続いていましたが、連休明けから授業を再開するところが多数。上益城郡の一部の小学校では校舎が危険ということで、中学校の空いている教室を臨時で使用する予定だとか。授業再開はうれしいことですが、遠くから通うため、しばらくは親の送り迎えが必要なようで、仕事をもつ人にとっては負担になる一面も。
保育園に関しても、うれしいことだけではないのも事実です。再開すれば自分も仕事復帰でき、収入面での不安は減りますが、姪が通う保育園の年長さんクラスの子は、なにかあったときに自主避難しなければならないそう。
いつ地震が起こるかわからない時期に小さな子どもと離れるのは不安が大きいものです。
●家の修理に時間がかかる、修理費用が負担になる
新築でも地盤の関係で丸ごと崩れた家もありますし、義姉宅は築3年ですが壁に大きな亀裂が入り玄関や窓がゆがんで鍵のかかりが悪いそうです。
しかも、たまたま地震の前に地震保険に入るタイミングがあったのに、まさか熊本で大地震にあうとは思っておらず、加入せずに心の底から後悔しています。修理期間や費用に加え、一部修理で終えたとしても今度大きな地震がきたら家が崩れるんじゃないかと、今後の不安にもつながっています。
大きなことでは以上の3つが挙げられます。でも内容は小さくて一見地味なことでも、非常事態の今、意外と困っていることはまだまだあるので、またそちらもお伝えしたいと思います。