みなさんは、災害時などのいざというときのための備えはしていますか?「防災リュックと聞くと特別なものを準備しようと思いがちですが、必要以上にお金をかける必要はなし。100円ショップでも、十分に備えることができます」と話すのは、災害レスキューナースとして活動する辻直美さん。 今回は、辻さんに100円グッズを使った防災リュックのつくり方を教えてもらいました。
100円ショップでつくる!防災リュック
すべての画像を見る(全10枚)「今回紹介するのは、避難時に必要な最低限のアイテムの目安(3日分)。普段から水や乾電池、衛生用品、保存食の保管場所は防災リュックにしておくのがおすすめです(※リュックは耐荷重20kg程度で丈夫なもの)。“食べ物”以外に“命を守る”“あかり”“生活の向上”“情報収集”などに役立つものを入れておきましょう。これらを自分で背負える量に調整してください」
●命を守るもの
レスキューシート、圧縮袋などの防寒・防水用品はいざというとき助けになる万能アイテム。バンソウコウ、消毒薬などの医療品のほか、滑り止めのついた軍手やゴミ袋、新聞紙もあると便利。持病がある人は長期避難も考慮して、多めに常備薬とおくすり手帳を入れておきましょう。
「寒冷時は太陽光を吸収する金色、炎天下では光・熱を反射する銀色を表にして使います」
・金銀2WAYレスキューシート213×137cm ¥110(FLET’S)
各アイテムは圧縮袋に入れると防水効果も。「中身が丸見えにならないので盗難防止に」
・トラベル用圧縮袋M42×35cm2枚入り ¥110、L60×50cm1枚入り ¥110(ともにDAISO)
●情報収集アイテム
情報を得るのに不可欠なスマートフォンの充電グッズ(モバイルバッテリー、充電ケーブルなど)は必ず用意しておきましょう。手回しもしくはソーラー充電タイプのラジオ、イヤホンも役立ちます。避難所ではコンセントが不足するので、電源タップも入れておくと便利。
●食べ物
水(1人2リットル×3日分)のほか、パックご飯、缶づめ、早ゆでパスタ、レトルト食品、粉末みそ汁やスープなどを家族分。コーヒーや紅茶、ようかんやチョコレートなどの嗜し好こう品、スルメや干しいもといったかむ食品があるとストレス軽減に。熱中症対策に塩あめも用意を。
植物性油脂を使っているので常温でもおいしい。「野菜にかけて味に変化を持たせる使い方も◎」
・グリコ常備用カレー職人中辛170g ¥108(Can★Do)
・いなばチキンとタイカレー、チキンとインドカレー、バターチキンカレー各115g 各¥108(すべてCan★Do)
好みの味を数種類用意して。「救援物資で配られるものにかけたり調味料的に使えます」
・ハチ食品たっぷりミートソース285g ¥108(Can★Do)
・ハチ食品クイックパスタバジル44g ¥108(Can★Do)
子どもも食べやすいツナは常備しておきたい。「油を利用して非常用ランプもつくれます」
・いなばライトフレーク100g ¥108(Can★Do)
●生活の向上
ペット用トイレシーツや紙パンツなどのトイレ対策、ティッシュ、トイレットペーパー、ゴミ袋などの衛生用品。ナプキン、化粧水、コンタクトレンズ、メガネなどの日用品も忘れずに。体や髪をふくこともできる肌にやさしい赤ちゃん用お尻ふきは隠れた万能アイテムでおすすめです。
フックつきでリュックにぶら下げられる。「中身が透けない袋はプライバシーも守れます」
・携帯ゴミ袋ケース(オレンジ、白)本体直径4×9.5cm 袋サイズ33×22cm12枚入り 各¥110(Can★Do)
少量の水で広がるコンパクトタオル。「かさばる家族分のタオルを、小さく持ち運べます」
・コンパクトタオルレギュラーサイズ21×26cm8枚入り ¥110(DAISO)
●あかり
暗くなると心理的にも不安になるので、あかりは必須。部屋全体を照らすランタン、部分的に照らす懐中電灯、持ち運べるカラビナライトなど用途別にいくつか用意を。明るく照らす目的以外に、暗くなった場所で「私はここにいます」という合図にも使えます。
上部と側面から発光する2way仕様。「この価格とは思えない優れもの。自立するのも便利」
・9SMD&1LEDBOXライト4.6×3.9×高さ14cm ¥110(DAISO)
・3LEDカラビナライト全長8cm¥110(Can★Do)
※この特集で紹介したアイテムは、撮影時に各店舗で販売されていたアイテムです。本記事公開時には、仕入れ状況によって同じアイテムがない場合や、すでに発売終了している可能性もありますので、ご了承ください。サイズは縦×横の順に表記しています。