この冬、全国の家庭を襲った野菜価格の高騰も、ようやく頭打ちの気配を見せています。とはいえまだ、気軽にいくつも買える値段ではありません。食費節約を考えながら、おいしく楽しく食べるとしたら、どの野菜を選ぶのがいいのでしょうか?
「ひとつ選ぶとしたら、わが家のベストオブ野菜はキャベツです」と語るのは、料理上手として知られ、雑誌やウェブで節約術を紹介している、ブロガーの高木瞳さん。キャベツは1個買って丸ごと使い切りできる最高の節約食材。そんなキャベツ活用法を、高木さんに教わりました。
食費節約に!キャベツのヘルシー&リメイク料理術
価格と量、日もちのよさ、使いやすさなどを考えると、高木家のベストオブ野菜はキャベツ。「生でよし、煮ても焼いてもOKの懐の深さがいい! 丸ごと買って使いきります」。
●<かさ増しテクニック>千切りキャベツを豚肉で巻いたヘルシーおかず
すべての画像を見る(全9枚)
「肉1切れでキャベツ3口は食べてほしいという思いからできた料理です(笑)」。豚こまに千切りキャベツをのせて巻き、電子レンジで加熱。ポン酢しょうゆなど好みのタレでいただきます。キャベツでかさ増しした分、満足度もアップ!
●<味バリエーション>出番の多いキャベツサラダは飽きない工夫を
「飽きて食べてもらえないのでは意味がありません。よく登場するサラダは、味を変えてワンパターンにならないようにします」。切り方も変えれば、さらに変化がついておいしい! 高木さんがよくやる味つけを教えてもらいました。
・青ジソドレッシング
千切りキャベツと青ジソを混ぜてポン酢しょうゆであえ、上にも青ジソをたっぷりのせて和風に。
・簡単コールスロー
角切りにしたキャベツにツナとマヨネーズを混ぜ、仕上げに黒コショウをふり、ミニトマトを添えます。
・やみつきキャベツ
ちぎったキャベツにゴマ油、いりゴマ、塩を加え混ぜて。ニンニクのすりおろしを加えてもおいしい。
・さっぱりイタリアン
細切りキャベツとニンジンをオリーブオイル、レモン汁、塩であえ、パセリをふり、さっぱり味に仕上げましょう。
●<残りものリメイクテクニック>残ったみそ汁にキャベツをたっぷり入れて、簡単リメイク
残ったみそ汁に大量のキャベツと少しの豚こまを入れ、バターとマヨネーズを加えて煮れば、コクのあるみそバター煮に。「『これ、昨日のみそ汁だよ』と言うまで夫は気づきませんでした」。
●<使いきりテクニック>キャベツの外葉は刻んでスパゲティサラダに
捨てがちなキャベツの外葉は、刻んでゆでて軽く水気を絞り、ゆでたスパゲティと合わせ、マヨネーズ、塩、コショウで味つけしてサラダ仕立てにしているという高木さん。「青臭い外葉も、こうして使えばおいしく食べられます」。
●<代用テクニック>シューマイの皮の代わりにもぴったり
シューマイをつくるとき、ゆでたキャベツでタネを包んでみたところ、大成功。「少しでも多くお肉を買いたいので、もう皮は買いません。切り落とした芯は刻んでタネに混ぜ込みます」。