家計の大きなウエイトを占める食費は、節約の際にぜひ削りたい費目です。とはいえ食卓が寂しくなり、おいしさも栄養バランスも半減してしまっては本末転倒。
雑誌やネットでアイデアあふれるテクニックを発信する、ESSEでもおなじみの節約達人・高木瞳さんは、「家族4人で月に2万円」という食費を厳守。といっても、無理をしているという感じはなく、むしろ楽しみながら続けられているそう。

「メニューの組み立てから買い物の仕方、調理法、盛りつけ方など工夫次第で節約につながる発見がいろいろあり、やっていて楽しいんです。子どもが大きくなっても、食費月2万円をキープしていくことが今後の課題です」。

食費2万円で乗りきる!無理をしない節約の買い物ルール

夫の給料日に、食費2万円分を近所のスーパーで使える電子マネーにチャージするところから、1か月の計画がスタート。この予算で1か月を乗りきるためにどんな工夫をしているのか、詳しく教えてもらいました。

●調味料や乾物など、“ないと困るもの”は固定費と考え、給料日に購入しておく

調味料、乾物
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調味料や粉類、乾麺、春雨など、節約料理に不可欠なものは、“固定費”と考え、給料日に5000円分ほど購入しておきます。「残ったお金で、肉、魚、野菜などを購入するためのやりくりを考えます」。

●生鮮食品は5~7日分をまとめ買いしてムダ買い防止

買い物に行くと、つい余計なものも一緒に買いがちなので、回数はできるだけ控えます。「お金は使う隙を与えないのがいちばん。5~7日分のメニューを決め、まとめ買いします」。スーパーやコンビニに行くと、必要がなくても「なにか買って帰らなくては」と思ってしまうもの。お金を使う場所には、もともと行かないようにすることもひとつの手です。

●食材は使いきってから買い物へ

冷蔵庫がカラ

冷蔵庫の中がスカスカになってきても、もう1日ガマン。「あるものでなんとか間に合わせ、すべて使いきってから必要なものだけを買うようにすれば、ムダな出費が減らせます」。ここで踏んばれるかどうかが、成功のポイント!

●月1、2回は、牛肉やチーズなど高級食材でおうち外食に

おうち外食

「節約料理が続くと、家族の不満が出るので、月に1、2回、牛肉や高級チーズなど普段買わない食材を奮発して、家で外食気分を味わいます」。たまにごほうび日をつくることが、努力が長続きするコツ。3か月で約1000円分貯まる電子マネーのポイントも活用して、上手にやりくりしています。

●見きり品が並ぶ時間を狙ってスーパーに行く

見きり品

前日の見きり品が並ぶ時間にスーパーに行くという高木さん。「近所のスーパーは朝7時開店で、並ぶのは9時ということを発見しました。遅れると傷んだ売れ残りしかないので、時間どおりに行くようにしています」。

ちょっとした工夫の積み重ねが、ひいては大きな金額に。楽しみながら節約を続ける高木さんの姿勢をぜひ見習いたいものです。