家事をしながら脳を活性化する「脳トレ家事」を提案する脳内科医・医学博士の加藤俊徳さん。
「細かく手を動かし、複数のプロセスを同時にこなすことも珍しくない料理中は、じつは脳トレするのに最適な機会なんです」と言います。
料理で脳トレできる!9つの簡単チャレンジ
そこで、普段の料理づくりでできる、脳をきたえられる9つの方法を教えていただきました。
●エプロンを3枚用意しその日の気分で選ぶ
すべての画像を見る(全4枚)おしゃれをするとワクワクした気持ちになり、脳が刺激されます。料理するときもお気に入りのエプロンを選べば、気分がアップ。
ラブリーなもの、クールなもの、普段は着ない派手な色のものなど、まったく違う印象のものを3枚用意し、気分に合わせてセレクト!
●2、3品の料理を同時につくり、あと片づけも同時に終わらせる
メイン・サブのおかず、汁物など、2、3品の料理を同時進行でつくり、片づけも同時に終わるようにすると、思考力がきたえられます。
●「グツグツジュージュー」という料理の音を意識
料理の火の通り具合などをチェックするとき、音に意識を向けてみて。
揚げ物のグツグツ、パチパチ、ジュージューという音。煮物の初めはコトコト、そのうち、グツグツと変化する音など。自分なりに擬音化してみると、より聴覚が敏感になり、脳が働きます。
●つくった料理の写真を人に見せる
料理がうまくできた日は、写真に撮ってブログやSNSにアップしたり、人に見せてみてください。
何枚か撮った写真を見ながら、おいしいそうなショットや、人の印象に残りそうものを選ぶなど、だれかに、なにかを伝えようと考えることが、脳をイキイキとさせます。
●青魚やナッツを使った献立を考える
食材の栄養素や効能などを知って料理するのもおすすめ。
たとえば、認知症予防に効くといわれる青魚やナッツ類を使った献立を考え、食べるときも「青魚の脂に含まれているDHAが、脳の機能をよくするのね!」などと思い出すと脳トレに。
●「いつか行きたい」土地の料理をつくってみる
ハワイ風パンケーキ、北海道のスープカレーなど、行ってみたい土地の名物料理に挑戦し、ワクワクしながら脳をきたえましょう。
いつもと違う味つけや調理法に脳は強く反応。イメージをふくらませることも、脳をきたえます。
●残り物はそのまま出さずに別の料理につくり変える
多めにつくった料理を、翌日もそのまま出すのではなく、アレンジしてみましょう。
余った肉ジャガをカレーにしたり、お好み焼き風にアレンジするなど、ひとつの料理からいろいろな展開を考えると、脳の動きが活発に。新しい味わいにワクワクしてみて!
●つくった料理は「星いくつ?」と家族に尋ねる
料理をつくっても、反応がないとつまらないもの。料理のできを、「最高が星3つなら、今日は星いくつ?」と評価してもらえば、マンネリを脱出。評価が高くても低くても、脳が刺激されますよ。
●家族から注文をとって「カフェごっこ」
休日のランチは冷蔵庫をチェックし、つくれそうな料理をカフェ風に。
「本日のランチ A 和風パスタ B 季節野菜のサンドイッチ C とろりんオムライス」などとメニュー表をつくり、家族に選んでもらってください。
「ドリンクはどうしますか」などとやりとりを楽しめば、脳がイキイキします。