9月は防災月間。家庭での備蓄を見直される方も多いかと思います。
「わが家も毎年、東日本大震災が起きた3月と9月の2回は見直しをするようにしています。今回は、備蓄品の1つであるカセットボンベの正しい保管方法を踏まえて見直しました」というのは、ライフオーガナイザーの尾花美奈子さん。詳しく教えていただきました。
知っていますか?カセットボンベの保管方法と処分方法
わが家では気温の変化の少ない場所にある押入れを、防災用の備蓄品とキャンプ道具の収納として使っています。
すべての画像を見る(全8枚)一緒に収納している理由としては、キャンプ道具の中には寝袋やランタンなど、防災用品も兼ねているものがあるからです。
●カセットボンベの注意点(1):屋外で保存はダメ!
引き出し式のケースの中に収納しているカセットボンベに、サビと思われる点々を発見。
使用に支障はないか、カセットボンベのメーカーのHPで調べてみたところ、いろいろと知らなかった注意点が記載されていました。
サビがついたり変形が生じているボンベは使用不可。
キャップがなくなったボンベはペットボトルキャップで代用。テープで留めてボンベの先端を押さないようにする。
保管場所は屋内がベスト。屋外の金属製の倉庫や車のボンネットなど、40℃以上になる可能性がある場所では保管しないこと。わが家は問題ありませんが、一軒家のお宅では車庫や倉庫で保管している場合もありそうです。
●カセットボンベの注意点(2):使用期限は永遠じゃない!
そしてボンベには使用期限があり、「缶底に記載されている製造日より約7年が使用期限で、それ以内を目安に使いきること」が推奨されていました。
普段から食材の賞味期限や消費期限、薬などの使用期限はしっかりチェックしているのに、なぜカセットボンベに関しては使用期限があることすら知らなかったのだろうと思ったら原因がわかりました。
3本セットで売られていることが多いカセットボンベ。それらをまとめるための台紙で缶底が見えなくなっているのです。
台紙を少し破いたら見えましたが、これでは使用期限の管理をしようにもしづらいと感じました。
●使用期限を簡単にチェックするためのひと工夫
そこである工夫を施しました。台紙を少し破いて缶底の製造日を確認したら、その日付をマスキングテープに書いて台紙の上部に貼ります。すぐ目について確認しやすい場所にあれば、管理もしやすくなりますよね。
収納する際は使用期限が近いボンベを手前、奥には新しいボンベとなるように並べ、手前から使っていくようにすれば、古いボンベを使い損ねて期限がきれてしまうといったことの防止につながります。
●カセットボンベの注意点(3):処分は屋外がベスト!
なお、使用不可となったボンベを処分する際は「屋外の火の気のない風通しのよい場所でボンベを逆さまにして先端をコンクリートなどに押しつけてガスを出して空にする」そうです。わが家も使用不可のボンベが見つかったので、秋のキャンプに持って行って空にしてくるつもりです。
食品以外の備蓄品は最初に揃えたらそのままということがあるかと思いますが、時間が経つとやはりある程度の劣化が予想されます。とくにカセットボンベの場合は、危険も伴うものなので食品同様にしっかり管理をしていきたいと思います。
みなさんもぜひチェックしてみてください。