初めて表紙に登場してくれたのは、同世代の女性たちの憧れでもある吉瀬美智子さん。出演中のドラマの見どころや、子どもたちと過ごす楽しい夏休みのプランについて明かしてくれました。

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吉瀬美智子さん
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吉瀬美智子さんインタビュー。「休みの日は子どもたちとケーキづくり」

スタジオがぱっと明るくなるような華やかな笑顔で表紙を飾ってくれた吉瀬美智子さんは、今回が初登場。特集の「捨てフェス」にちなんで自宅の片づけについて尋ねてみると、「私もものを捨てられないタイプ」なのだそう。

●便利家電や時短レシピを教わるのが大好きです

「お友達に便利な家電や時短レシピを教わると、すぐとり入れたくなっちゃうんです。だから気づくとものが増える一方で…(笑)。あまり几帳面な性格じゃないので、うっかり食材の賞味期限をきらしてしまって、あ~やっちゃった! って後悔することもしょっちゅう。休日は食材のストックを減らすためにも、なるべくキッチンへ立つようにしています」

プライベートでは、7歳と4歳の女の子の子育て中。最近は「なんでも自分でやりたがる時期」の二女が卵を割ったり、カトラリーを並べたりと、食事の支度を手伝ってくれることも増えたそう。

「お菓子づくりも好きで、この前は一緒にカップケーキをつくりました。隣で見ていると、つい『ああ、生地がこぼれてる…!』と口出ししたくなるけど、ぐっと我慢しています(笑)」

2007年に女優の仕事を本格的にスタートしてから、「意識的に違ったテイストの作品や役柄を選んできました」と吉瀬さん。ドラマ『書けないッ~脚本家吉丸圭佑の筋書きのない生活~』では、今までにないコミカルなキャラクターにも挑みました。

「舞台のような長いセリフのかけ合いが楽しくて、プレッシャーもあったけどとても刺激的でした。似たような役が続かないようにしているのは、マンネリになってしまうのがイヤだから。観る人にも『前とは全然違うイメージだね』と驚いてほしいんです」

●想像もつかない結末に私自身も驚きました

女性全体

そんな吉瀬さんが「久しぶりに、大人向けの重厚な作品にチャレンジしたい」と出演を決めたのが、WOWOWで放送中のドラマ『黒鳥の湖』です。原作は、宇佐美まことさんによる同名のミステリー小説。年前のある事件によって地位と財産を手に入れた主人公の財前彰太が、新たな誘拐事件の発生をきっかけに、自分の過去の過ちを突きつけられる…というストーリー。

吉瀬さんの役は、藤木直人さん演じる彰太の妻で、だれにも言えない秘密を抱える由布子。吉瀬さん自身も「撮影中はずっと重荷を抱えているような、苦しい気持ちでした」と振り返ります。

「由布子は、優しさのなかにも芯の強さをもっている女性ですが、子どもを思うがゆえに、踏み入れてはいけない場所へ入ってしまう。間違っているのかもしれないけど、子をもつ母としては、由布子の気持ちも理解できます」

あっと驚くようなどんでん返しが繰り返され、最後まで先が読めないのも、ドラマのおもしろさ。

「初めて台本を読んだときは、複雑すぎて『えっ、どういうこと』と周りに聞いて回ったくらい(笑)。最終回には、きっと皆さんの想像を超える結末が待っていると思います。私もまだ完成版をチェックしていないので、リアルタイムで放送を観るのが楽しみ」

●夏休みは子どもたちと自然のなかで過ごしたい

無事にドラマの撮影を終えた今年の夏は、「お休みをもらってのんびり過ごす予定」だそう。

「去年の夏は撮影でどこにも行けなかったので、今年は子どもたちを優先するつもり。九州の実家に帰るのもいいな、と考えています。私は田舎で育ったので、子どもの頃は田んぼで泥だらけになって遊ぶのが当たり前だったんですよね。母親はさぞかし洗濯が大変だったでしょうけど(笑)。都会で暮らしていると、しょっちゅう自然に触れるのは難しいけど、たまには山の中で虫を捕まえたり、海で泳いだり、トウモロコシを収穫したり…と、東京ではできないことを体験させてあげたいんです」

地元のおいしいものや自然に癒やされて「お仕事をがんばる活力にしたい」と吉瀬さん。オンオフのメリハリをつけることも、輝き続けるための秘訣なのでしょう。

【吉瀬美智子さん】

1975年生まれ、福岡県出身。モデルとしてファッション誌や広告で活躍したあと、2007年に女優デビュー。おもな出演作にドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』『シグナル 長期未解決事件捜査班』『書けないッ!?~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』など。現在、『連続ドラマW 黒鳥の湖』(WOWOW)に出演中