すっきりした部屋をキープしたい! 一生散らからない家を目指して片づけたい! と思うものの、いつの間にかリバウンド…なんて経験はありませんか?
「収納は変わるもの、そう考えると気持ちがラクになりました」と話すのは、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さん。50歳以前の収納の変化と、そこから気づいたことについて教えてもらいました。
50代の自分に合う収納とは。40代を振り返って気づいたこと
長く暮らしているなかで思うのは、自分に合った収納はずっと変化していくということ。家具も、グッズも、方法も、「これがベスト!」とそのとき思っても、なんだかうまくいかなったという違和感は、収納のプロとなった今でもずっとあります。
そこで40代頃からを振り返り、影響したこと、今気をつけていることをまとめてみました。
●収納は「楽しいもの」と提案したかった時期
2013年、40代前半のブロガーとしてのスタートは、節約から始めた100円グッズを使った収納提案。「収納ってもっと楽しいものだ」「家事だってもっと楽しめることがある」と伝えたかったのを覚えています。
容器をリメイクしたり、ラベルを自作したり、飾るように収納するスタイルだったのでオープンな家具、DIYをした小家具、つくりつけの家具のリメイクが主流。時代の特徴と、まだ元気だった体と、時間の余裕があってこそだったと感じます。そのときは、自分にとってもそれが本当に楽しくてベストな収納でした。
●暮らしの「安全」も考えていこうと決めた時期
40代半ば、2016年に起きた熊本地震。日本じゅうどこでも大地震は起こりうると改めて考え始め「楽しいだけではいけない、安全を考えた暮らしにシフトしないと」と思い立ちました。
<この時期に実践したこと>
(1) 部屋全体の重心を下げ、高い位置にある収納を、低めに見直し。
(2) DIY家具なども少しずつ手放した。
(3) 危険があるような家具や収納グッズも手放した。
(4) 重いものも手放した。
一気に見直したわけではなく、この間も徐々に見直していきました。
●時間の余裕がなくなり暮らしをミニマル化した時期
40代後半は仕事の幅が広がり、仕事量が一気に増えた時期でもあります。出張も多く、家事にかけられる時間がぐんと減ったことで、今までの収納ではうまくいくはずもなく、思い切りものを減らしました。これによりこの時期の家事はとてもラクでした。