庭の緑を夜も楽しんでみませんか?落ち着いた時間に見せる庭の表情は、昼間とはまた違った趣があるものです。夜に庭をライトアップしてみましょう。今は、配線のいらない電池式や太陽の光を電気に変換するソーラータイプのライトがあります。これを使えば、業者に依頼する配線工事は必要ありません。簡単ですてきなライトアップの方法を紹介します。ガーデンデザインの本や雑誌を執筆し、みずからも庭づくりを楽しんでいる、二級建築士の大田単さんが解説。
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設置場所を選ばない!電池式やソーラーのLEDランタンスポットライトで構造物を照らし、印象的な見せ場をつくる100均のスティックライトなら、鉢植えにさし込むだけ電源不要!電気代ゼロ!ソーラータイプのイルミネーションライト設置場所を選ばない!電池式やソーラーのLEDランタン
ガーデンライトは、庭の夜の雰囲気をよくするために最適なアイテム。従来の一般電源を使うタイプのライトは、ほかの形式のライトより格段に明るいというメリットがあります。しかし配線が必要なため、工事を業者へ依頼する必要がありました。プロに発注すればコストもかかります。
そこで、おすすめなのが、電池式やソーラータイプのガーデンライトです。配線がいらないので、庭のどこでも置くだけでライトアップが楽しめます。
ライトの選び方、すてきな置き方を紹介します。
ソーラータイプのLEDランタン。花壇に置くとライトで花が美しく浮かび上がります。
取っ手のあるタイプなら、木の枝につるせるので、夜でも木に咲いた花を眺められます。筆者宅では、枝垂桜をライトアップしてみました。
こちらは、300円の電池式LEDランタン。園路の脇に間隔を置いていくつか並べると、足元をやさしく照らしてくれます。ライトは草花の葉の影に置くと、グリーンがとてもきれいに見えます。ガーデン用ではなくアウトドア用のライトで簡易的に楽しむこともできます。ただし、ガーデン用に比べ防水性に劣るので、使ったら忘れずに撤収しましょう。
スポットライトで構造物を照らし、印象的な見せ場をつくる
木や構造物をライトアップすれば、夜の庭に見せ場をつくることができます。スポットライトは、光が強く、ライトの角度が変えられるので、目立たせたいものを照らすのに最適。ポイントは光の方向が下から上に向くように設置することです。
木の株元に上を向けて設置したスポットライト。家の外壁や塀の前の木にスポットライトを当てると、枝が壁に投影されてとてもきれいです。
わが家の庭の入口にある角柱をつかった木製のオブジェ。ワイヤープランツの間にスポットライトを設置。葉を通して柔らかな光がオブジェを照らします。
100均のスティックライトなら、鉢植えにさし込むだけ
今は、100均にもたくさんのソーラーライトがあります。なかでもおすすめは、スティックタイプのライトです。花壇や鉢植えにさすだけで、設置完了。わが家では、鉢植えにさして、玄関に置いています。
100均には、たまに100円以上するものもあります。その分、明るさが上で、デザインが凝っています。こちらのソーラータイプのスティックライトは、300円。ライトのところがステンドグラス調になっていて、昼間見てもかわいいです。
玄関ドアの横に置いた寄せ植えにスティックライトをさした状態。帰宅するとライトアップされた花が出迎えてくれて、とてもうれしいです。
駐車場の花壇や鉢植えにも、スティックライトをさしています。夜にバック駐車をする際、光って花壇があることを知らせてくれます。
電源不要!電気代ゼロ!ソーラータイプのイルミネーションライト
家のシンボルになっている木に、イルミネーションライトを灯すとすてきです。家族や家を訪ねたお客様だけでなく、道行く人の目を楽しませてくれます。最近では、LEDソーラーイルミネーションがあり、電源がなくても屋外で使えます。インターネットでは、100球で1000円~4000円の価格帯で売られていました。ハローウィンやクリスマスにライトアップすると雰囲気が出ますね。
もみの木にイルミネーションライトを絡ませてみました。赤、青、黄色、数色が混ざったものなどいろんな色のイルミネーションライトがあります。
ブルーのイルミネーションは、スタイリッシュな印象。点滅するタイプもあります。
配線工事を依頼するのは面倒ですが、置くだけで簡単に設置できるもの、取り外しできるタイプのライトなどを選べば、気軽にナイトガーデンを楽しめます。ぜひ挑戦してみてください。
●教えてくれた人/大田 単さん
二級建築士。設計事務所に勤務しながら、インテリア、ガーデンデザインなど、住まい関係の編集者、ライターとしても活躍中