実家が所有するビル上層階の一室を譲り受け、全面リノベーションをしたFさん。大胆に間取りを再構築して、3LDKから4LDKに変更。LDKを採光に有利な北側へと移動、家事動線を考慮してキッチンの近くに水回りを集約させた間取りに。「2階建て」のような雰囲気が楽しい小上がりとロフトで、自然と家族が集まる「癒やし」と「楽しさ」あふれる空間に生まれ変わりました。
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「2階建て」のような感覚が楽しい小上がりとロフト隠せるのが強み! 奥行きにこだわった大空間パントリーひとりの時間を楽しめる、夫婦それぞれの個室もウォークインクロゼットは大人用と子ども用に分けて配置間取り(リノベーション前後)「2階建て」のような感覚が楽しい小上がりとロフト
Fさんがリノベで望んだことは、「明るいLDK」「充実した収納」の2つ。複数のリノベ会社に問い合わせた中で、担当者の人柄に惹かれたというSHUKEN Reに依頼を決めました。
既存と反対側=北側の自然光が取り込みやすい場所へ移動したLDKは、明るく広々とした空間に。その一角には、家族がくつろげるスペースとして小上がりを設けました。さらに、長男の希望もあり、小上がりの上部はロフトになっています。
小上がり下の引き出し収納。寝具などの季節モノがたっぷり収まります。
ロフトは子どもたちの秘密基地。「ここで過ごす時間が長い」というお気に入りの場所です。
リビングには格納できるスタディコーナーを設けて、学校の宿題などをできるように工夫しました。扉付きなので、急な来客時に散らかっていても安心です。
扉の裏はホワイドボード仕様に。絵を描く、勉強するなど、活用の幅が広いスペースです。
2人並んで仲よく読書中。
ニッチに子どもが学校でつくってきた作品を飾る妻。ピクチャーレールで吊るして飾れるようになっています。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
夫40代 妻40代 長男 長女
▼リノベを選んだ理由
実家が所有するビル上層階の一室を譲り受け、LDKを広く明るくしたかったから。収納を充実させることもリノベで重視したことのひとつ。
▼住宅の面積やコスト
専有面積/126.00㎡ 築29年(1991年3月築) 工事費 2350万円(税・設計料込み)
隠せるのが強み! 奥行きにこだわった大空間パントリー
対面式のキッチンは、リビングから手元が見えないようにカウンターを高めに。Ⅱ型なので作業スペースも十分。
キッチンの裏には、食材やキッチン用品のストックが十分に入る大容量のパントリーを設けました。収納棚を設けてカテゴリーごとにきちんと分類。
白を基調としたキッチンは、ブルーグレーのタイルがアクセント。「とても使いやすいです」と夫。
ひとりの時間を楽しめる、夫婦それぞれの個室も
ブルーが基調の夫の部屋。部屋でギターを弾くなど、趣味の時間を楽しんでいます。
収納、デスクなどを造作し、こもり感も満点。
妻の部屋は、シックなアクセントクロスでスタイリッシュな雰囲気に。
本やおもちゃは子ども室に収納。将来大きくなってひとりで寝られるようになったら、ベッドを入れる予定。
オリジナルの洗面台はニッチを設けて収納も充実。可動式なのでアイテムに合わせて棚の高さを自由に変えられます。
ウォークインクロゼットは大人用と子ども用に分けて配置
こちらは子ども用のウォークインクロゼット。衣類やランドセルをはじめ、長期休暇中に持ち帰る学用品なども、まとめてここに収納しています。
こちらは大人用のウォークインクロゼット。色違いのクロスで識別しやすい工夫がされています。
シューズインクロゼットは、玄関からも室内からもアクセスできて便利。外出に必要なモノがすべて収納できるだけの広さがあります。
シューズインクロゼット内部は取り出しやすいオープンな靴収納を造り付けています。また、外出時にすぐに取り出せるよう、防災グッズや自転車のヘルメットなどもここに収納しています。
生活感が出やすい家族用の洗面台と分けるため、玄関左手に来客用の洗面台を設置しました。
アクセントクロスが印象的なトイレ。タンクレスなので空間がスッキリ。
玄関収納。上の段には大人用の靴、下の段には子ども用の靴を収納。背の小さい子どもが自分で取り出しやすいよう工夫されています。
玄関正面には長男が描いた絵を飾っています。
「各空間の収納が使いやすく、片付けが楽になりました」と大満足な夫妻。リノベで快適になった住まいで、家族みんなが楽しみながら暮らしています。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
設計・施工/SHUKEN Re
社内に不動産部門を持ち、リノベ向きの中古物件探しからワンストップでの依頼が可能。多彩なプランナーによる高い提案力にも定評がある。自社施工なので、施工体制やアフターメンテナンスも万全。自社の家具工場もあるため、オリジナリティのある造作家具を比較的リーズナブルに実現できる
撮影/小川 聡 ※情報は「リライフプラスvol.38」取材時のものです