アレンジしやすいロングヘアですが、美容院に行ってもなんとなくいつも同じ仕上がりになっていませんか?
今回は、手軽にイメチェンができる「ロングヘアのオーダー術」について、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと人気ヘアサロンMINXの現役美容師・八木花子(八木ちゃん)さんに、わかりやすく解説してもらいました。
ポイントはイメージを左右する“魔法の甘辛方程式”。美容院に行く前にチェックしてみてくださいね。
甘口?辛口?失敗しない大人ロングヘアのオーダーポイント
さとゆみ:今日はロングヘアのオーダーのポイントを紹介します。
八木ちゃん:ロングヘアって、「いつも同じ」感じになってしまって、マンネリしやすいんですよね。
さとゆみ:そうなんですよね。なので、
雰囲気を変えたいと思ったときは、どこにポイントを置いて雰囲気を変えるかを意識するのが大事です。
八木ちゃん:以前、ショートヘアの選び方のときでも話をしましたが、
「前髪」「毛先」「髪色」に焦点を絞るとわかりやすいですよね。
●前髪、毛先、髪色の組み合わせに注目
さとゆみ:この表を見ていただきたいのですが、
(1) 前髪→ありだと甘口、前髪なしだと辛口(2) 毛先→カールだと甘口、ストレートだと辛口
(3) 髪色→明るめだと甘口、暗めだと辛口
に見えやすいという法則があります。
八木ちゃん:この
3つの要素の組み合わせで、どれくらい甘口の印象になるか辛口の印象になるかが決まるというわけですね。
さとゆみ:たとえば、前髪なし、毛先ストレート、髪色暗めだと、辛口×辛口×辛口で、かなりクールでスタイリッシュな雰囲気になります。
・前髪なし(辛口)×ストレート(辛口)×髪色暗め(辛口)=とても辛口 八木ちゃん:一方で、前髪あり、カールヘア、明るい髪色だと、全部甘口で、かわいらしい印象になります。
・前髪あり(甘口)×カール(甘口)×髪色明るめ(甘口)=とても甘口 さとゆみ:同じロングヘアでも、この2枚の印象は真逆ですよね。
八木ちゃん:この2人のヘアが辛口MAXと甘口MAXだったとしたら、この間に、甘口と辛口の組み合わせがいろいろできてきます。
さとゆみ:たとえば下の写真のように、前髪ありでも毛先がストレートで髪色が暗いと、辛口要素が強くなって落ち着いた印象になりますよね。甘口×辛口×辛口で、ちょい辛口って感じでしょうか。
・前髪あり(甘口)×ストレート(辛口)×暗め(辛口)=ちょっと辛口 八木ちゃん:同じくちょい辛口のパターンとしては、前髪なしで髪色暗めだけれど、毛先にカールがあるパターン。これも、大人の女性に似合いそうなロングヘアですね。
・前髪なし(辛口)×カール(甘口)×暗め(辛口)=ちょっと辛口 さとゆみ:一方、少し甘い雰囲気にしたい人は、3つの要素のうち、2つを甘くするといいですね。次の写真は、前髪があってカールもあるけど、髪色が暗い。甘口×甘口×辛口で、全体的にいはちょい甘口パターン。
・前髪あり(甘口)×カール(甘口)×髪色暗め(辛口)=ちょっと甘口 八木ちゃん:髪色を明るくしたいけれど、甘すぎるヘアは苦手という人は、前髪なしにすると、いいですよ。
・前髪なし(辛口)×カール(甘口)×髪色明るめ(甘口)=ちょっと甘口 さとゆみ:この感じで、どんな組み合わせにするかを考えていくと、イメチェンもうまくいきます。
八木ちゃん:ロングの場合、
前髪の印象も強いので、より大人っぽくなりたい場合は前髪なし、若々しい印象にしたいときは前髪ありを選んでみてくださいね。
さとゆみ:見本の写真を持っていくときやヘアカタログで見つけるときは、自分と同じ年代の女性の写真じゃなくてもいいんですよね。
八木ちゃん:はい、実際の年齢と見本が同じ年代ではなくて、まったく問題ありません。どんな髪型にしたいかが伝われば、その方の髪質や顔型、雰囲気に合わせて美容師が調整しながらカットします。髪型の写真は、3枚以上あるとよりイメージがずれにくくなりますよ。ぜひ、髪型選びの参考にしてくださいね。