少し前にTwitterで「#名前のない家事」というハッシュタグが注目されました。これは、料理や掃除洗濯といったわかりやすいジャンルにはまらない、多岐にわたるこまごまとした仕事のこと。地味で軽視されがちですが、この「名前のない家事」に手間もお金も取られるということが結構あるのです。なかでも「在庫管理」は名前のない家事の代表格ではないでしょうか。たとえば、食品。家庭には、思っている以上にたくさんの食品が散在しているものです。だからこそ管理も難しく、うっかり買い忘れたり、逆に買いすぎたりして、ムダが生まれてしまいます。紙に書きだすのもいいですが、いちいち買い物に持っていくには向きません。
「そうした食品管理にはスマートフォンのメモアプリがおすすめです」と教えてくれたのは、貯金ブロガーのハピコさん。これによって食品ロスが激減し節約に役立っているというハピコさんに、その方法を詳しく教えていただきました。
食品ロスで余計なお金を使わないために…食品管理にはメモアプリが便利!
今回ご紹介するのは、メモアプリを使った「食品管理」の方法です。この方法を駆使すれば、スーパーで買ってきた食材をムダにすることが激減していきますよ!
私が使っているメモアプリは「T-ToDo」というアプリです。iPhone向けのアプリで、無料でダウンロードできます。
このアプリのいちばんの魅力は、手書きで書いたメモがそのまま使えることです。メモを残したくても、いちいちフリック入力するのは案外面倒なもの。手書きの方がメモするハードルが下がる気がします。
●「生もの」「乾物」「冷凍」で分ける
「食品」とひと言でいっても、普通の家庭なら、冷蔵庫があって、冷凍庫があって、常温の乾物系を入れる食品庫があります。便利な世の中だからこそ、かえって管理が複雑で大変。すべて把握するのはなかなか難しいです。なので私は、すべての食品を「生もの」「乾物」「冷凍」に分けてメモし、ひとつのページにまとめています。
まずは、「生もの」の欄。ここには、冷蔵庫に入っているものを書いています。
画面を上にスライドさせると、次に出てくるのは「乾物」です。
3番目に「冷凍」という順番です。カレーをつくるときに、冷蔵庫と乾物の状態が確認しやすそうだなという理由でこの順番にしましたが、強いこだわりはありません。ご自身の得意メニューやよくつくるメニューなどで、やりやすい順番でいいと思います。
●買うものメモも活用して一石二鳥
そして最後には、「買うもの」もメモしておきます。これで買い忘れはありません。
買い物を済ませて不要になったら、チェックを入れてゴミ箱をタップ。削除することができます。ただ私は、合理的なことが大好きな人間でして、この買い物メモも再利用しています。
●順番を変えて食品リストに入れる
このアプリでは、ちょっとした作業でメモの順番を変えることができます。画面下のリストマークをタップすると、メモの横に横棒のマークが出てきます。
それを長押しすると、メモの順番を移動することができます。買い物後、買ってきた食品を食品リストまで移動させれば、新たに入力する手間が省けます。最終的に、食材を消費した段階で削除するようにしています。
こうすることで在庫管理の手間が減るうえに、
・買ってくるもの
・買ってきたもの
・食品として在庫があるもの
これらの流れが明確になって、食品ロスが激減していくというわけです。
いくら節約でがんばっても、食品を腐らせて捨ててしまうようなことがあっては、それこそ「ムダ」というものです。自分が買ってきた食材は、自分が責任を持って最後まで消費をする。こういうことが大切だと私は思っています。ぜひ、試してみてくださいね。