長男が生まれたことを機に、元から住んでいた築12年のマンションのリノベーションを決意したNさん夫妻。家族みんながくつろげるLDKに、と思い3社に相談しましたが、予算とデザイン、柔軟な対応力が決め手となって、nu(エヌ・ユー)リノベーションに依頼。工事費790万円(税・設計料別)で、生活感がなく広々と使えるLDKのある住まいを手に入れました。

目次:

生活感の出やすいものを持ち込まずにスッキリと土間を拡張して夫妻のワークスペースに視線も抜け、回遊性もある寝室

生活感の出やすいものを持ち込まずにスッキリと

おもちゃが馴染むLDK
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絵画やポスター、オブジェなどがセンスよく飾られ、セレクトショップのようなたたずまいのN邸。
元々はリビング・ダイニングが狭く、キッチンは光が届かず暗かったとのこと。リノベーションでは、まず和室をなくしてリビングスペースを広げました。

スッキリLDK

リビングには子どものおもちゃや家具も。普通なら敬遠されがちではありますが、N邸ではインテリアに馴染むものを選んでいるため、違和感がありません。
押し入れがあったリビング右手部分は、寝室のウォークインクロゼットとつなげて、リビングと寝室、両方から行き来ができるつくりに。

造作オープン棚

リノベーションを機に新しく買い替えたソファはIKEA。造作したオープン棚には本や雑貨、ロボット型掃除機などを収納しています。

ダイニングテーブル

ダイニングテーブルにはデンマークブランドのHAYやイームズのチェアを合わせて。キッチン側のベンチは妻の父による手づくりです。

LDKのアクセント

リビングと寝室をつなぐウォークインクローゼットの手前の角には、ソファのオットマンを配置。くつろげるスペースが複数あると何かと重宝するし、空間のアクセントにもなります。
また、ガラス窓付きのリビング扉を開けると目に飛び込むのは、ろうそくが並んでいるように見えるランプのようなオブジェ。実は段ボール製なのだとか。

既存活用のキッチン

キッチンは既存を生かしつつ、壁を省いて光と風を取り入れやすい形に。壁があった部分に新しく吊り戸棚とオープン収納を造作しました。
リビング・ダイニングの生活感を軽減させるために、キッチンはあえてセミクローズに。

土間を拡張して夫妻のワークスペースに

土間をワークスペースに

7畳ほどあったという洋室の一部を玄関とひと続きの土間に変更。天板をL字型に造作して夫妻それぞれのワークスペースにしています。
妻はジュエリーデザイナー。内窓から寝室の様子が分かるので、子どもが眠る気配を感じられるため、夜でも安心して作業ができるとのこと。

既存の下駄箱だけでは収納が足りず、廊下側の内窓の下部に新たに収納を設けました。また、玄関の壁には夫のリクエストでホワイトボードを設置。
カラフルなマグネットシートは子どもも遊べるようにと、100円ショップで購入したものに妻がリメイクを施しました。

視線も抜け、回遊性もある寝室

寝室の内窓

寝室を囲う壁の一部に木製のフレームを入れて、内窓をつけました。LDKまで視線が抜けるので、明るく、広々と感じられます。さらには、どこにいても家族の気配が感じられて安心感があるというメリットも。

回遊性のある間取り

寝室の壁には、無印良品の「壁に付けられる長押(なげし)」を設置。小物入れを吊るして、ハンカチなどを収納しています。そして、寝室からウォークインクロゼットの方向を向くと、その先にはリビングが。
回遊性のある間取りにしたことで、寝室の内窓をあければ、土間からリビングまで気持ちのいい風が通るようになりました。

有孔ボード

夫妻のアイデアで、ウォークインクローゼットの壁の一部を有孔ボードに。穴の部分にフックを取り付ければ、バッグなどをハンギングできます。

家事効率のいいサニタリー

洗面室のすぐ隣がランドリーコーナーとキッチンになっているという、家事効率の良いつくり。各スペースを隔てている扉は既存のものを利用。
洗面室から見ると、廊下を挟んですぐ向かいに寝室、その左手にトイレがあります。

リノンベーションを振り返って、「リノベーションをする前は、ダイニングスペースで仕事をすることも多く、なかなかスッキリ片付かなかったのですが、ワークスペースができたので、仕事はそこで集中してするようになりました。こまごまとしたものや隠したいものはクローゼットやワークスペースにしまえるので、オンとオフをしっかり切り替えられて、LDKのキレイさをキープできる家になったと思います。」と妻は話してくれました。

設計・施工 nu(エヌ・ユー)リノベーション
撮影 山田耕司
※情報は「リライフプラスvol.19」取材時のものです