住んでいた賃貸マンションが手狭になってきたことから、マイホーム購入を検討し始めたSさん夫妻。できるだけ広いところで開放的に暮らしたいという思いを持ちながら内見をし、窓から敷地内の緑が見える約83平米のマンションを購入しました。リノベーションをするならここ、と思っていたブルースタジオに依頼。「TOKYO*STANDARD」というセレクト型のサービスを利用して、工事費1,070万円(税・設計料込み)で海外のリゾートコテージのような空間を手に入れました。

目次:

家族の気配を感じられるワンルームリノベ開放的なひろびろスペースにするたくさんの工夫海外のホテルをイメージしたサニタリールーム

家族の気配を感じられるワンルームリノベ

家の中心はダイニング
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「ひろびろとした場所で開放的に暮らしたい」という夫妻の要望を聞いたブルースタジオの石井健さんは、東西の窓を生かしたワンルームのプランを提案しました。
「僕らは海外旅行も好きで、海外のホテルのような暮らしにあこがれていました。意識したのはチェンマイにあるhoshihana village のコテージ」と夫。
東西に伸びる部屋の真ん中に位置するのはダイニングスペース。2つ並べて吊したインダストリアルな雰囲気の照明がアクセントになっています。

横長の見せるキッチン

ふたりとも料理が好きというSさん夫妻。並んで作業することができるよう横に長いスタイルに。「見せるキッチンにしたい」と、キッチンにこだわった夫妻はステンレスの業務用キッチンを特注しました。

緑の借景

キッチンのすぐ横にはベランダに面した大きな窓。敷地がゆったりとしていて、大きな木が多いという贅沢な環境です。目線の高さからはほぼ緑しか見えないので、ここが都内のマンションであるということをつい忘れてしまいそう。

オープンクローゼット

ベランダとは真反対の東側は、もともとは2つの個室が並んでいた寝室スペース。右側のオープン収納には夫の服を、新設した大型クロゼットの中には妻の服を収めています。

開放的なひろびろスペースにするたくさんの工夫

インナーテラス

西側の窓際にはインナーテラスを設けました。様々なグリーンを集めて育てることも、ふたりの共通の趣味。当初は梁の圧迫感を軽減するためにつくったインナーテラスでしたが、このスペースがあるおかげで真冬も植物の管理がしやすくなり一石二鳥とのこと。

海外のバスルームで使われているようなヘキサゴンタイルを敷き詰めて、レトロで懐かしい雰囲気のインナーテラスに仕上げています。

デスクコーナー

水まわりを1か所に集めたことで生まれたスペースを活用してできたのが、こちらのデスクコーナー。この部分だけ天井に無垢材を使用したことで、ほどよいこもり感が生まれました。オープン棚とデスクは、夫がDIYで製作しました。

シューズクロゼット

玄関をひろびろさせる工夫はシューズクロゼットに。土間続きのシューズクロゼットには、靴のほかにも旅行用のスーツケースなど、大きなものも収納しています。天井が高いので、夫のサーフボードも立て掛けられました。建具は設けず、リブ材でほどよく目隠しを。

海外のホテルをイメージしたサニタリールーム

「海外のホテルのようなサニタリールームにしたい」という夫妻の要望から、壁と洗面台にサブウェイタイルを取り入れ、洗練された雰囲気に。背の高い夫に合わせて洗面台は少し高めに設置しました。

水まわりはサブウェイタイル

土間を抜けて玄関を上がったすぐの場所にあるトイレ。ドアノブも海外のホテルをイメージして真鍮製をセレクトしています。サニタリールームと同様にトイレの壁も一部をサブウェイタイル仕上げに。

気配を感じるワンルーム

白を基調としながら、味わいのある素材を取り入れたS邸。広いワンルームでありながら、素材感も楽しめる家に仕上がりました。

設計 ブルースタジオ
撮影 中村風詩人
※情報は「リライフプラスvol.19」取材時のものです