狭い部屋に暮らしていると、物の置き場所に困ることがよくあります。うちのマンションでとくに困るのが、脱衣所に着替えやタオルを置く場所がないこと。そこで狭い空間でも椅子が置ける、壁に立てかけるようにして使用する片足のスツールをDIYしました。その作り方をご紹介。

目次:

壁に立てかけるようにして使用する片足のスツール用意するものDIYをラクにする材料集めのコツ作り方 材料さえそろえば、あっというまに完成!いろいろな場所で使えてインテリアのアクセントにも

壁に立てかけるようにして使用する片足のスツール

片足のスツールなら、壁に立てかけるだけで簡単にスペースを作ることができます。

スツール
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実際、片足のスツールを作ることを思いついたのには、こんな事情がありました。

たとえば、これは僕の部屋の洗面ですが、脱衣スペースを測ってみるとおよそ65cm四方の広さしかありません。

片足スツール

ここにスツールなどを置いてしまうと……

片足スツール

足の踏み場もありません。

脱衣所の壁の上にタオル棚を設置するとか(浴室から手が届かないので却下)、折りたたみの棚を壁に設置するとか(DIYでは難度が高そうなので却下)、いろいろと考えた結果、壁に立てかけるようにして使用する片足のスツールを作ってみることに。

用意するもの

  • SPF材の短いもの(143mm×40mm×19mm)
  • スツール(今回はイケアのFROSTAを使用)
  • オイルクロス(好みの撥水加工の布地)
  • タッカー
  • ドライバー

DIYをラクにする材料集めのコツ

早速ホームセンターに向かい、板部分に使う木材を買ってきます。

片足スツール

最近、DIYではブームのSPF材の短いもの(143mm×600mm×19mm・756円)があったので、これを使用することにします。

片足スツール

タテの長さは60cmでは長すぎるので、40cmくらいにカット加工してもらいました。

自分で切ってもいいのですが、ホームセンターでは50~100円でカットしてもらえるので、サイズが決まっているならお願いしてしまうほうが、断面もきれいで手間もかかりません。

この板に脚をつけるのですが、自作するのはなかなかハードルが高いですよね。

そういうときはすでにできあがったものを流用するのがいちばんです。今回は、イケアでスツールを買って、その脚を流用することにします。

片足スツール

使ったのはFROSTAというスツール(999円)。リーズナブルなのでDIYのパーツとしておすすめです。

片足スツール

これでパーツはそろいました。問題は板の部分をどう処理するかです。

ワックス、ニス、ペンキなど選択肢はたくさんありますが、水回りで使用することを考えると、多少濡れてもいいように工夫したいところ。

個人的な好みとしてはブライワックスで塗装したいところですが、タオルなどへの色移りは避けたいので、ワックス塗りはあきらめます。

となると、ニスかペンキという選択になりますが、塗装は意外と手間がかかりますし、テカテカとした光沢も好き嫌いが分かれるところです。

そこで、今回は余っていた撥水生地のはぎれを使って、板をくるんでみることにしました。

片足スツール

これは以前もご紹介したスツールの張り替えをおこなった際にも使用した、「ローゼンバーグ・コペンハーゲン」の「ビッグドロップ」というオイルクロス。

片足スツール

表面が加工されているので、多少の水分や汚れなら浸み込みません。

作り方 材料さえそろえば、あっというまに完成!

材料をそろえれば、あとは30分もあれば完成します。

片足スツール

まず、生地をタッカーを使って板に留めていきます。たるまないように気をつけてください。

片足スツール

塗装よりもずっと簡単にできました。次に大まかな位置を決めて脚をつけます。

脚の位置は端から2センチのところにします。木材が割れるのも防ぐために、念のため下穴を開けておきましょう。

片足スツール

あとはネジで足を固定して完成です。使ったネジの長さは5センチ。板を突き抜けないようなサイズを選んでください。

片足スツール

できました!あたりまえですが、単体では自立しません。洗面に設置してみると……

洗面に設置

これなら邪魔になりませんね。水玉をイメージした柄も、洗面にマッチしています。なかなかかわいい雰囲気になりました。

ただ、実際に使用してみると、少し天板の幅が短かったという印象です。

我が家では大きめのフェイスタオルをバスタオルに使うので足りますが、大きめのバスタオルを使う場合、ちょっと置きづらそうです。

もう3、4センチ、幅をつけるのがベストかもしれません。

いろいろな場所で使えてインテリアのアクセントにも

スツール

ところでこのスツール、壁のあるところなら、どこでも使うことができます。

たとえば、玄関に鍵などを置くスペースとして。我が家のように狭い玄関でも邪魔になりません。当然ながら、座るのはNGですのでご注意を。

スツール

もちろん、狭小スペース以外でも使うことができます。

小物置きとして使えば、デッドスペースになりがちの鏡の下のスペースも活用できます。使わないときはかんたんに移動できるのも便利です。

スツールの脚が余っていたので、幅を少し大きめにして(18センチ)、別の生地を張った改良版も作ってみました。

スツール

部屋の雰囲気に合った生地を選べば、インテリアのアクセントになると思います。

費用も、木材とスツールを合わせておよそ1800円。生地を新たに購入しても2000円ちょっとで作れてしまいます。

狭小住宅をちょっと便利にする片足スツール。よかったら作ってみてください。