家族ら来客が集まる家の中心は、いつもきれいにしておきたいもの。とはいえ、しょっちゅう畳やカーペットを洗うわけにもいきません。

「できるだけラクに安全に、それでいてしっかり汚れを落とす方法があるんです」と話す、カリスマ清掃員の新津春子さんが教えてくれたのは、タオルだけできれいに掃除する方法。
タオルの力を最大限に引き出すテクニックをお伺いしました。

疲れないリビング掃除…畳やカーペットもタオルでOK!

●フローリング

(1)枠をとりながら水ぶきする

フローリング
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肩幅を目安に枠をとり、水ぶきタオルで床をふきます。

「腰を痛めないように、片手は常に床に置いて支えるのがポイント」

(2)フロアモップにプラスすればもっとラクに!

フロアモップ

腰をかがめずにすんだり、広い場所をふいたりするのに便利なフロアモップに、タオルをプラスするのもおすすめです。

フロアモップ

つくり方は簡単。タオルを広げ、フロアモップを置きます。

フロアモップ

二つ折りのタオルで包みピンチで留めるだけ。

●畳

(1)ヘリの部分をなでるように湿りぶきタオルでふく

ヘリの部分をなでるように湿りぶきタオルでふく

八つ折りにした湿りぶきタオルで、ヘリの部分を生地を傷めないよう軽くなでるようにふきます。

「体重は逆の手にかけ、ゴシゴシこすらないように」

(2)目に沿って湿りぶきする

目に沿って湿りぶきする

肩幅の範囲で、畳の目に沿って左右に1往復させてふきます。タオル半分の幅をずらして奥→手前へとふいていきます。

●カーペット

(1)重曹水に浸してしぼったタオルでふく

重曹水に浸してしぼったタオルでふく

八つ折りにしたタオルを、40℃くらいのぬるま湯1カップに重曹小さじ2を溶かした重曹水に浸して絞り、丸めた状態で表面をふきます。

毛足の奥をタワシを包んだタオルで水ぶきする

「左右に往復させ、まんべんなくふいて」

(2)毛足の奥をタワシを包んだタオルで水ぶきする

タオル+タワシ

タオルを広げて中央にタワシを置き、下半分をかぶせるようにして包みます。

タオル+タワシ

タオルでタワシを包み、左手で引っぱりながら円を描くようにして手前→奥へ体重をかけて動かします。

この方法は、カーペットなど細かな繊維の隙間をきれいにしたいときに最適。

(3)タワシを包んだからぶきタオルで仕上げぶきする

タワシを包んだからぶきタオルで仕上げぶきする

からぶきタオルでタワシを包み、水分をしっかりとふき取ります。

「からぶきタオルで仕上げぶきせずに、干して乾かしてもOK」

カリスマ清掃員・新津春子さんがやっている、効果的なふき掃除のコツとは?

●力が入りやすい持ち方とふき残しのないふき方

床をふく場合

ただなんとなく手を動かすだけでは、ふきムラができて仕上がりもイマイチに。

「ふくときは、周りの状況に注意し、体重を利用して手にしっかり力が入るように。また、手の届く範囲で“枠をとって”からふけば、効率的にきれいになります」

●床をふく場合

枠のとり方
枠のとり方

図のように、まず1~4の順で4辺の端に枠をとりタオルでふいたら、5~9の順でふきます。その際タオル半分の幅が重なるようにふけば、ふきもらしの防止に。
「1回にふく範囲は、肩幅ぐらいにすると力が入れやすくていいでしょう」