衣替えの季節到来! 冬の間ずっと着てきた大切なコートやスーツをクリーニングに出したり洗ったりしようと思うけれど、「これって本当に正しいやり方なの…?」と悩む人も多いはず。
ESSE読者10人に集まってもらい、クリーニングについてのリアルな悩みを徹底調査!
いままで知っているようで知らなかったクリーニグの賢い使い方・出し方を、プロに教えてもらいました。
衣替えの時季、クリーニングサービスって実際どう使えばいい?忙しい読者の本音座談会
家事に仕事に忙しいESSE読者10人から、気になるクリーニングの悩みや疑問をヒアリングしたところ「上手に使いたいけど、使いこなせていない」「近所のお店をなんとなく使っている」などの率直な意見が浮かび上がってきました。
「あるある~」と共感できる疑問やお悩みに、100年を越える実績をもつクリーニング専門店・白洋舍のクリーニング事業部・谷村一美さんが答えてくれました。
●質問1 クリーニング店によって、なぜ料金が違うの?
クリーニングについて、もっとも疑問の声が多かったのが「クリーニング料金」について。
「同じ洋服でも、クリーニング店によって、なぜ値段が違うの?」
「一般ユーザーは料金でしかクリーニング店を判断できないので、理由を知りたい」
「高いクリーニング店は、料金の理由がわかると利用しやすいです」
と、多くの読者がよく理由のわからないまま、なんとなくクリーニング店を使い続けていることがわかりました。
<プロの回答>
「各社いろいろな考えがあり、値段を設定されていると思いますが、白洋舍の場合は、洗いと仕上げに高い品質を出すために、現状の価格になっています。たとえば、ワイシャツクリーニングではメーカーと共同開発したオリジナル洗剤で温度を変えて2度洗い、3回すすぎをするので、いろんな汚れをしっかり落とします。
中途半端な洗浄だと、次のシーズンに黄ばみが発生する場合があるので、結果ワイシャツが長持ちしません。
また、ドライクリーニングでは使う洗浄液は有機溶剤のため、水のように脱水後、捨てるということはできません。よって、繰り返し洗浄液を使用することになるのですが、ここで蒸留やろ過をしてきれいな溶剤にしたり、プログラムで新たな洗浄液を投入したりするなどの適切な溶剤管理がないときれいに洋服を洗い上げることはできません。
仕上げでも機械での仕上げだけでなく、職人による手作業も加えることで立体的なシルエットを出すことができます。このような手間がかかることや人の手をかけることなど、こだわりの結果の値段設定になっています」
白洋舍の「らくらく宅配便」の サービス内容や料金はこちら!●質問2 どの服を、どれくらいの頻度で出すのがいいの?
家族みんなの洋服がたくさんあるなかで、洋服をどれくらいの頻度でクリーニングに出せばいいのでしょうか。
「夫のスーツをよくクリーニングに出しているけれど、どれくらいの頻度で出すのがいいのか知りたい!」
「ダウンジャケットは、いつクリーニングに出せばいいの?」
清潔感をキープしたいけど、お金にも限りが…と、切実な声が聞かれました。
<プロの回答>
谷村さんによると「クリーニングに出すかどうかは、最終的にはご自身が洋服をどういうふうに着ていきたいかとの兼ね合いです」とのこと。
「スーツに関しては、シーズンの終わりに1回クリーニングしていただければと思いますが、できればシーズンの中間にもう1回クリーニングすると衛生的ですね。スーツも首周りは肌に触れますし、ズボンも手汗や食べ物の汁など知らないうちについていますから。あと、シミがついたときは、時間がたつと取れにくくなるので、なるべく早めに出すようにしてください。
ダウンウェアは、クリーニング後の乾燥仕上げで、潰れたダウンのふくらみが復元されるので、
汚れたときだけでなく、ふくらみがなくなってきたときや湿気を含んで重みを感じるようなときも、クリーニングすることをおすすめしています。クリーニングするとふっくらしますよ!」
●質問3 クリーニングから戻ってきた洋服はどう扱えばいい?
クリーニングから戻ってきた洋服の扱いについても、疑問が飛び出しました。
「周囲でクローゼットの中にビニールを被せたまま保管している人が多いのだけど、これって大丈夫?」
「ビニールを外したあと、ホコリが気になるときはどうすれば?」
<プロの回答>
「
ビニールは中に湿気がこもるので、自宅についたらまっさきに外すようにしてください」と谷村さん。
「去年はカビに関する問い合わせがとくに多かったです。ビニールを外すだけでなく、クローゼットの扉をあけて、定期的に風通しすることが大切。ちなみに、不織布や防虫素材のカバーは外さなくて大丈夫です。ホコリよけには、市販の不織布カバーを使ったり、シーツなどの大きな布などをかけたりするのもアリですよ」
また、自宅での管理に自信のないかたには、うれしいサービスも。
「クリーニングと一緒に次のシーズンまでお預かりする保管サービスが白洋舍にはあります。専用の保管ルームで大切にお預かりするので、虫の被害も心配することなく、安心してまた着用することができます。また、ご自宅のクローゼットもすっきりするので、広々有効的に使えますよ! このサービスは、通常の衣類であれば1点220円程度。店舗だけでなく、お預かりからお届けまでを宅配便で伺う白洋舍のサービス『らくらく宅配便』でも利用できますので、近くに白洋舍の店舗がなくても全国でご利用いただけます。『らくらく宅配便』では、5月末まで季節保管無料のキャンペーンも実施しているので、ご興味ある方は、ぜひこの機会にご利用ください」
うれしい保管サービスがある白洋舍の「らくらく宅配便」サービス について詳しくはこちら!
●質問4 おうち洗いではどんなところに気をつければいい?
おうちで洗えるものは洗いたい、というのも率直な意見。
「家で洗うときのコツが知りたい」、「洗えるものは自分で洗いたい!」と、せっかくの機会なので、プロにおうち洗いのコツを聞いてみました。
<プロの回答>
「おしゃれ着洗いで難しいのは、洗いそのものよりも脱水なんです。洗濯機の脱水コースに頼ると、ヨレやシワ、型崩れの原因に。なので、
洗いで運転を止めてタオルドライで脱水したり、ポリエステルのような水を含みにくい素材なら、濡れたまま浴室で乾かしたりするのが、おすすめです」
上手に使ってほしいのが「洗濯ネット」。
「
おうち洗いのポイントは、上手な洗濯ネット選びにあります。今は100円ショップなどにも、いろいろな種類や大きさがあります。繊細でやわらかい素材には目の細かいもの、しっかり洗いたいけど型崩れが心配な洋服には目の粗いものを使うといいですね」
ちなみに「ドライ(クリーニング)」コースのある洗濯機も多いですが、じつはクリーニング店のドライクリーニングとはまったくの別物なのだそう。
「クリーニング店のドライクリーニングは、水ではなく、専用の洗浄液を使っています。ドライクリーニングは、水洗いでは落としにくい、皮脂などの油性やちりほこりなどの不溶性の汚れの除去効果が高いクリーニング方法なんです」
ドライクリーニングの洗浄液と、ただの水の違いを見せてもらいました。それぞれの容器にティッシュを入れ、フタをしてよく振ります。
水に入れたティッシュは破れてぼろぼろに。一方、ドライクリーニングの洗浄液に入れたティッシュは形を保っています。ドライクリーニングはお洋服の繊維を傷つけない、やさしい洗い方であることがわかります。
「このドライクリーニングを日本で初めて開発したのが白洋舍なんです。なので、ドライクリーニングにはこだわりがあり、洋服の素材や汚れに合わせて、さまざまな種類のドライクリーニング洗浄液を使い分けているんですよ!」
ドライクリーニングの洗浄液と、ただの水の違いを見せてもらいました。それぞれの容器にティッシュを入れ、フタをしてよく振ります。
水に入れたティッシュは破れてぼろぼろに。一方、ドライクリーニングの洗浄液に入れたティッシュは形を保っています。衣類の繊維を傷つけないことがわかります。
●質問5 クリーニングに出したのにシミが!トラブルを回避するには?
最後は、トラブルに関する質問。
「一度、近所のクリーニング店に出した洋服のシミがとれなくて、トラブルになりかけたことが…どうすればよかったのでしょうか」
<プロの回答>
「クリーニングに洋服を預けるとき、戻ってきたとき、どちらもスタッフと洋服の様子を確認すると安心ですね」と、トラブルを避けるには、お店とのコミュニケーションが大切なよう。仕上げの要望やシミの種類などクリーニング店にしっかり伝えていただくのも大事です。
また、シミを防ぐポイントとして、「使用や長期保管の前に、はっ水加工をしておくと、水に濡れたところや食べこぼしがとんだ部分がシミになりにくくなり、汚れを防げます」とのこと。
クリーニング店のオプションを活用するのも、賢いクリーニングの使い方です。
●「らくらく宅配便」サービスもおすすめ
「近くに白洋舍の店舗がない」「忙しくて店頭へ行く時間がない」という人には、「らくらく宅配便」というサービスも。クリーニング品のお預かりからお届けまでを宅配便で行うサービスで、クリーニングは各地の白洋舍グループ工場で行われます。
パソコン、スマートフォン、どちらからでも申し込みできます。
座談会後、ESSE読者からは「中途半端に自分で洗濯すると、傷んで着なくなってしまうので、クリーニングにちゃんと出したほうが経済的だしエコだと思いました」と、納得した感想が聞かれました。
上手にプロの手を借りながら、大切な服を長く大切に着ていきたいですね。
白洋舍の「らくらく宅配便」サービス について詳しくはこちら!問い合わせ先 白洋舍
https://www.hakuyosha.co.jp/mail/