甘酒は、米麹にご飯と水を加えて発酵させた発酵食品。アルコール0%でビタミンB群、必須アミノ酸、食物繊維、ブドウ糖など350種類以上もの栄養成分が含まれています。腸内環境を整えて免疫力を上げる強いパワーから、“飲む点滴”といわれるほど。そのまま飲むほか、砂糖の代わりに料理に使うことで、手軽で質の高い腸活が実現します。
すべての画像を見る(全5枚)腸の調子が整う!糖質もオフ!太らない甘酒スイーツ
ここでは甘酒の効果と、砂糖を甘酒におき換えた、糖質オフの腸が喜ぶ腸活スイーツ「甘酒のトウファ」のレシピを紹介します。
●糀甘酒(こうじあまざけ)に効果が
酒かすに水と砂糖を加えた酒かす甘酒に対し、米麹、ご飯、水を発酵させた糀甘酒は、発酵によって生まれた栄養成分や甘味があり、栄養ドリンクや調味料としてまさに万能。
・血行を促進
甘酒に含まれる多種多様な栄養素は、血液をサラサラにして血液の質を上げ、血行や代謝を促進。また、血圧を下げたり、悪玉コレステロールを軽減する作用も認められています。
・糖の代謝を促す
甘酒に含まれる成分のひとつが、人間の体内では生成することができないビタミンB1、B2、B6、葉酸などのビタミンB群。ビタミンB1は糖の代謝を促し、疲労の回復にも欠かせません。
・美肌効果も
甘酒をとり続けると、血行がよくなって代謝が上がり、体内にたまった老廃物の排出を促進。疲労回復に加え、肌荒れや目の下のクマ、シミが改善するなど、美肌効果も報告されています。
・食物繊維が豊富
甘酒は水溶性、不溶性ともに食物繊維が豊富。なかでも不溶性食物繊維は腸で水分を吸って膨らみ、便のかさを増やして蠕ぜん動どう運動を促し、有害物質を排出。大腸ガンのリスクを軽減します。
【砂糖を甘酒に変え、糖質をおさえる】
<甘酒大さじ2> <砂糖大さじ1>甘酒の甘味は、砂糖の甘味の約1/2。料理に使う砂糖を同量の甘酒(※)にすると、糖質の大幅なカットになります。甘酒の自然由来の甘味成分で、お菓子や料理にあっさりとした上品な甘味とコクが。そのまま飲んだり、料理に加えて1日150~170mlを目安に摂取して。
※使用する甘酒や料理によっては、調整が必要になります
●甘酒のトウファ
甘酒のトウファ(写真1枚目)のレシピ。甘酒の甘味が優しく豆乳と相性バツグン!
【材料(4人分)】
・糀甘酒 1カップ
・豆乳 1と1/2カップ
・水 大さじ4
・粉ゼラチン 10g
・A[糀甘酒1と1/2カップ ミックスビーンズ(缶づめ・ドライパック)100g]
【つくり方】
(1) 小さめの容器に分量の水を入れてゼラチンをふり入れ、ふやかしておく。
(2) 小鍋に甘酒と豆乳を合わせて中火にかける。沸騰直前で火を止め、(1)を加えて混ぜて溶かす。バットなどに流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。
(3) ソースをつくる。小鍋にAを入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。
(4) (2)をスプーンなどですくって器に4等分にして盛り、(3)を熱いまま1/4量ずつかける。
[1人分188kcal/糖質29.4g]
<調理のPoint>
小鍋に甘酒と豆乳を合わせる。豆乳の分離を防ぐため、沸騰する前に火を止めましょう。