頭に密着する帽子は、ワンシーズンでかなり汚れるもの。家で気軽に洗いたいものですが、形崩れするのが心配という声も…。そこで、茨城県でクリーニング店を営む横倉靖幸さんに、家庭でできる、綿や麻の帽子の洗い方を教わりました。また来年も気持ちよく使えるよう、衣替えの前にさっぱりと洗いましょう。
すべての画像を見る(全10枚)家でできる!型崩れしない帽子の洗い方
シャンプーやスクラブ剤を駆使して、髪や皮脂の汚れにダイレクトに効かせて落としていきます。
1.おしゃれ着用中性洗剤で押し洗いする
おけに30℃程度のぬるま湯を入れ、おしゃれ着用中性洗剤を表示どおりの分量加えてよく混ぜ、帽子を沈めて押し洗いします。
2.髪の当たる部分をシャンプーで洗う
帽子の内側の髪が当たる部分の汚れは、シャンプーで落とします。少量を手に取り、気になるところに塗って指でなで洗いを。
3.おでこの当たるところはスクラブ剤で
帽子の内側のおでこが当たる部分は皮脂汚れがついているので、男性用スクラブ入り洗顔料でなで洗いします。水を2回替えて押し洗いしながらよくすすぎましょう。男性用スクラブ入り洗顔料は、女性用のものよりも大きくしっかりした粒子が繊維の奥に入り込み、汚れをかき出してくれます。
4.のり剤で仕上げる
おけにきれいな水を入れ、のり剤を表示どおりの分量溶かします。帽子を沈め、押し洗いしてのり剤を浸透させたら、両手で帽子を握るようにして、水気をきります。ねじるのはNG!
5.風船をかぶせ、タオルで水気を取る
帽子のサイズに合わせて膨らませた風船をかぶせて、形を整えます。
上からタオルでポンポンと軽くたたくようにして水気を取ります。
6.グラスに置いて固定し、室内に干す
つばが床などにつかないよう、帽子を浮かせた状態で固定させるため、グラスなどに風船ごとのせます。つばの形を整え、そのまま室内で乾かしましょう。
7.つばの裏側からアイロンをかける
つばの裏側から表側の順にアイロンをかけていきます。
頭にかぶるクラウン部分は、アイロン用ミトンを使うと、立体的な帽子もかけやすくなります。 横倉さんの著書『
魔法水でシミが落ちる!』では、ほかにも、麻のスカートや夏物ジャケット、ジーンズなどの「おしゃれ着洗い」をはじめ、手づくりできる万能シミ抜き剤「魔法水」を使ったシミ抜き術やアイロンがけのコツなど、衣類のお手入れ術をすべて網羅。洗濯の悩みがこれ一冊で解決します。ぜひチェックを!