身近な収納でありながら、意外と奥が深いのが引き出し。「引き出し収納に一家言あり」な整理収納アドバイザーや収納系ブロガーに、散乱しがちな引き出しの中をもっと見やすく、使いやすくするアイデアを教えてもらいました!

引き出しの中がゴチャつく…そんな悩みを解決するアイデア

深さや奥行き、幅など形がさまざまなだけに、デッドスペースができてしまったり、雑然として中身が把握できなくなったりと、引き出しを活用しきれていないという悩みがよく聞かれます。

一方で収納の達人たちは、用途や頻度、入れるものなどによってしまい方を工夫して、使い勝手をアップ。コツを詳しく教えていただきました。

●タイツはデニールごとジップロックに入れて分類

タイツ
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微妙な色や厚さに違いのあるタイツは引き出しの中でバラバラになりがち。整理収納アドバイザーの大橋わかさんは、ファスナーつきの保存袋に入れてラベリング。引き出しケースの一角に立てています。

「取り出しやすいようにあえて口はあけたままに。手持ちのものが把握しやすくなり、余計なストックを買わなくなりました」

●見分けにくいタンクトップとキャミソールはアクリル板で区切る

タンクトップ

カップつきのキャミソールとタンクトップを、デザインによって着分けているという大橋さん。

「たたんだ状態だと見分けにくいので、引き出しの中をL字型のアクリル板で仕きり、前後で分けています」

●形がさまざまな靴下はカゴで仕きれば迷わない

靴下

大橋さんは、靴下を長さ別にカゴに仕分け、オフシーズンのものは奥に置いています。フットカバータイプの靴下は、丸めると浅履きか深履きか、形がわからなくなってしまうので、左右を重ねるだけにして平置きに。
「必要なものを迷わず取り出せて時短になりますよ」

●中の仕きりにもラベルをつけて定位置に戻しやすく

ラベル1

リビングに置いた文房具をしまう引き出しにひと工夫しているのは、ブロガーのみぃさん。

ラベル2

「中の仕きりにもラベルをつけて、家族みんなが定位置に戻せるようにしています」

●幼稚園の身支度グッズを用途別にまとめて

幼稚園

整理収納アドバイザーの稲葉春奈さんは、子どもも使いやすい収納が得意。

「幼稚園の衣類や持ち物は、ひとつの引き出しにまとめれば、忘れ物なし」。無印良品のソフトボックスに制服と体操着を。PPボックスに名札やハンカチなどを細かく分けて、わかりやすく分類しています。

●紙袋を折り込んで収納ケースの仕きり代わりに

紙袋

紙袋を仕きり代わりに活用している、整理収納アドバイザーでブロガーのlinenさん。
「取っ手を切り取り、引き出しの高さに合わせて内側に折り込むだけ」。手前にオンシーズン、奥にオフシーズンの靴下を入れ、真ん中にシーツを入れています。

●使わないグラスを仕きりにして細かいものを収納

グラス1

家事や持ち物に関する著書もある、尾崎友吏子さんは、ダイニングで古いミシン台を机代わりにしています。

グラス2

「引き出しと使わないグラスの高さがぴったり。ふせんや綿棒など細かいものを入れています」