植物の命のもとは”タネ”。”豆”はタネそのもので、とても豊富な栄養が詰まっています。毎日の食事にどんどん取り入れてほしい、健康サポートに最適な食材です。
「豆を使ったレシピがあまり思いつかない……」という人も多いかもしれませんが、じつは豆はあらゆる食材や味付けと好相性! 豆のうれしい栄養効果と、豆をおいしくたくさん食べることができるヘルシーレシピをご紹介しますので、ぜひお試しください。
健康にも美容にも役立つ、注目すべき“豆パワー”
豆にはどんな栄養素が含まれていて、食べると私たちのからだにどんなメリットがあるのでしょうか? 知っておけば、からだのために豆を食べる習慣が自然と身に付きそうですね。
低脂肪・高タンパクでダイエットにおすすめ
豆は脂肪が極端に少ない低脂肪・高タンパク食材で、腸内環境を整え、おなかすっきりに役立つ食物繊維もたっぷり。また、糖質や脂肪の代謝をアップするビタミンB群も豊富なので、きれいにやせるにはうってつけです。
不足しがちな栄養素が豊富
豆は現代人に不足しがちなミネラルの宝庫。鉄が不足すると貧血、カルシウムが不足すると骨粗しょう症、亜鉛が不足すると味覚障害などのリスクが高まりますが、豆にはこうした微量栄養素も豊富。栄養バランスがしっかり整います。
ヘルシーなのに大満足! 豆を使った技ありレシピ
いつもの料理も豆をプラスすれば、栄養も食べごたえもアップして大満足の一品になります。今回ご紹介するのは、豆の意外な使い方がおもしろい3つのヘルシーレシピ。きっと想像以上のおいしさに驚くはずですよ。
●あずき入り豆腐つくね
プチプチしたあずきの口当たりと彩りが楽しいヘルシーつくね。小粒だからひき肉ダネともよくなじみ、食べやすい仕上がりに。あずきの豊富な食物繊維が腸内環境を改善してくれます。
【使用する豆:あずき】
砂糖と一緒に煮て、あんや汁粉にすることが多いあずきですが、料理に使ってもおいしい! クセがないのでどんな味つけにも合います。【材料(4人分)】
あずき(ゆでたもの)…100g(乾燥豆で約40g)
鶏ひき肉…300g
豆腐(木綿)…200g
A[長ネギ(みじん切り)1/2本 片栗粉大さじ2 酒小さじ2 ショウガ(すりおろす)小さじ1 塩小さじ1/2 コショウ少し]
サラダ油…大さじ1/2
ミズナ(4~5cm長さのざく切り)…適量
大根(すりおろして軽く水気をきる)…300g
ポン酢しょうゆ…適量
【つくり方】
(1) 豆腐はキッチンペーパーに包んで耐熱皿に入れ、ラップをせずに電子レンジ(600W)で2分ほど加熱して水きりする。
(2) ボウルにひき肉、(1)、Aを入れてよく練り混ぜ、あずきを加えてさっと混ぜる。8等分にして小判形にまとめる。
(3) フライパンにサラダ油を中火で熱し、(2)を並べ入れる。焼き色がついたら上下を返し、フタをして弱火で4~5分蒸し焼きにする。器にミズナを敷いて盛り、大根おろしとポン酢を添える。
【Point】
肉ダネの材料をよく練り混ぜてからあずきを加え、豆をつぶさないようにさっと混ぜましょう。
「あずき入り豆腐つくね」のつくり方を 動画でチェック!●ひよこ豆と鮭の焼きびたし
洋食やエスニックのイメージが強いひよこ豆ですが、和食との相性も抜群。熱いうちに漬け込むと味もしみて、ホクホク食感があとをひきます。鮭とひよこ豆の両方からタンパク質をしっかり摂って元気な体に!
【使用する豆:ひよこ豆】
西アジア原産の豆で、ホクホクした栗のような食感が特徴。カレーやシチュー、サラダ、スープなどに幅広く使えます。
【材料(4人分)】
ひよこ豆(ゆでたもの)…100g(乾燥豆を約40g)
生鮭…4切れ
A[塩小さじ1/4 コショウ少し]
小麦粉…適量
ブロッコリー…大1/2個(150g)
シイタケ…8枚
ショウガ…1かけ
B[だし汁2カップ 酢、しょうゆ各大さじ4 塩小さじ1/2]
サラダ油…大さじ1
【つくり方】
(1) 鮭はひと口大のそぎ切りにし、Aをふって小麦粉を薄くまぶす。ブロッコリーは小房
に分ける。シイタケは石づきを除いて半分に切る。ショウガは千切りにする。Bはバットに合わせておく。
(2) フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、(1)のブロッコリー、シイタケ、ひよこ豆を入れ、フタをして火がとおるまで3~4分蒸し焼きにし、Bのバットに移し入れる。
(3) (2)のフライパンに残りのサラダ油を中火で熱し、(1)の鮭を並び入れる。焼き色がついたら上下を返して2~3分焼き、Bのバットに入れ、(1)のショウガも加える。ときどき上下を返しながら20分ほど漬け込む。
●金時豆とカボチャのディップ 焼き野菜添え
マッシュしたカボチャと金時豆がおいしく融合! 焼き野菜にたっぷりのせていただくと、おなかもヘルシーに満たされます。ビタミン&ミネラルが美肌づくりにも一役かってくれます。
【使用する豆:金時豆】
金時豆はいんげん豆の一種で、代表的な品種は「大正金時」。粒の形も食味もよく、煮豆や洋風の煮込み料理などによく合います。
【材料(4人分)】
金時豆(ゆでたもの)…100g(乾燥豆で約45g)
カボチャ(正味)…200g
セロリ…1/2本
レンコン…150g
ブロッコリー…1/2個(120g)
A[プレーンヨーグルト(無糖)大さじ4 塩小さじ1/3 コショウ、クミンパウダー各少し]
オリーブオイル…大さじ1/2
塩…少し
【つくり方】
(1) カボチャは皮をむいてひと口大の薄切りにし、耐熱ボウルに入れる。ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で4分ほど加熱し、つぶす。セロリは筋を除いて小口切りにし、塩少し(分量外)をふり混ぜて10分ほどおき、しんなりしたら水気を絞る。レンコンは1cm厚さの半月切りにし、水にさらして水気を切る。ブロッコリーを小房に分ける。
(2) (1)のカボチャの粗熱が取れたらAを加えて混ぜる。金時豆を入れて軽くつぶし、(1)のセロリを加えて混ぜる。
(3) フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、(1)のレンコン、ブロッコリーを焼く。火がとおったら塩をふる。器に盛り、(2)を別の器に盛って添え、つけていただく。
ほかにもまだまだあります! 豆をつかったレシピ集はこちらから!問い合わせ先/日本豆類協会
https://www.mame.or.jp