ミュージカル俳優としの活躍はもちろん、朝ドラ『エール』での熱演も記憶に新しい山崎育三郎さん。12月2日にリリースした新曲『君に伝えたいこと』に込めた思いについて話してくれました。
すべての画像を見る(全1枚)山崎育三郎さんインタビュー。「役とは違う”等身大の自分”を表現したかった」
12歳でミュージカルデビューして以来、『レ・ミゼラブル』などの名作に出演してきた山崎育三郎さん。
「決まった役柄や音楽、物語のなかで、いかに表現するか」に挑む一方で、「等身大の自分の音楽ってなんだろう?」という思いもあったと話します。
リリースされたばかりの新曲『君に伝えたいこと』は、そんな山崎さんの思いを映し出したような、温かなバラードです。
「“34歳の山崎育三郎”の心から湧き出たような音楽に挑戦してみたかったんです。歌い方もいつもとはアプローチを変えていて。劇場に立つときは2階の端まで届くように歌うけど、今回は1対1で語りかけるように歌っています」
●作詞作曲は、森山直太朗さん
作詞・作曲を担当したのは、朝ドラ『エール』で、山崎さん演じる久志の恩師役だった森山直太朗さんということも話題に。
「撮影中の雑談で、直太朗さんが『育三郎さんの曲のイメージが湧くな』と言ってくれて。僕もぜひお願いします! と盛り上がって実現しました。じつは、その前にも僕のラジオ番組に来てくれて、即興で一緒に『さくら』を歌ったんです。僕が祖母の家へ行くと、いつもカラオケに連れて行かれるんですけど、必ずリクエストされるのが『さくら』と氷川きよしさんの『箱根八里の半次郎』。よく歌っていてなじみのある曲だったから、ラジオでもいいハーモニーが生まれて、すてきな『さくら』をつくることができました」
●カップリングには『栄冠は君に輝く』を収録
カップリングの『栄冠は君に輝く』は朝ドラのモデル、古関裕而さんの作曲による、甲子園の大会歌としても有名な曲。
「僕が古関さんの母校を訪ねて、吹奏楽部の生徒たちと一緒に演奏しよう、というテレビ番組の企画があったんです。でも新型コロナの影響でなくなってしまって…。その後、生徒たちが演奏している映像と音源が届いて、すごく感動したんです。どうにかこの楽曲を形にしたくて、今回のCDに収録させてもらいました。今年は甲子園も中止になってしまったので、高校球児やたくさんの学生達へのエールも込めて歌っています」
終始、穏やかな表情でたくさん語ってくださった山崎育三郎さん。
発売中の
では、お正月の過ごし方や、暮らしの変化についても教えてくれました。ぜひ手にとってみてくださいね。
【山崎育三郎さん】
1986年生まれ、東京都出身。2007年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』でマリウス約に抜擢。多くのミュージカルに出演するほか、近年は連続テレビ小説『エール』など映像作品でも活躍。新曲『君に伝えたいこと』を12月2日にリリース