今、書店やインスタグラムでも話題のつくりおき。その人気の陰で、手間も時間もかかりすぎていて、結局負担になっているという人も多いのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが「疲れないつくりおき」。わざわざつくりおきのために時間と手間をかけなくてOK。がんばらなくていい、バテずに続くそのアイデアを、料理研究家の渥美真由美さんに教えてもらいました。
すべての画像を見る(全4枚)いつもの食事を通常の倍量つくるだけ!残すだけの“残りおき”?
「わざわざつくりおきおかずをつくらなくてもいいんです。いつもの食事を通常の倍量つくり、半分を残すだけだから、つくりおきでなく、もはや “残りおき”(笑)」と渥美さん。手間が減る理由はごく単純! つくりおきの発想を変えて、やりくりします。メインおかずやサブおかずを通常の倍量つくり、半量はその日に食べ、半量は翌日以降にアレンジして食卓へ。「イチからつくらなくてよく、調味料や野菜を加えるだけでガラッと見た目を変えられるのが、“残りおき”のいいところです」。
早速、一例を紹介していきましょう。今回は、ショウガ焼きがベースです。当日はショウガ焼きとしていただき、二日目以降は「チリコンカン」、もしくは「ホイコーロー」としてアレンジします!
豚肉とタマネギのショウガ焼きのつくり方!少し薄めの味つけで倍量つくるのがポイント
【材料(つくりやすい分量・全量900g)】
・豚こま切れ肉 800g
・タマネギ(薄切り) 1/2個
・ショウガ(すりおろす) 小さじ2
・サラダ油 大さじ1
・A[しょうゆ、みりん各大さじ2]
・塩、コショウ 各少し
・サラダ菜、ミニトマト(ヘタを除く) 各適量
(1) フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったら、タマネギとショウガを加え、さらに炒める。
(2) タマネギがしんなりしたら、Aを加え炒め、塩、コショウで味をととのえる。
(3) 半量は器に盛り、サラダ菜とミニトマトを添える。残り半量は保存容器に入れ、冷めたら冷蔵庫で保存する。
<パターン1>ごちそう感たっぷりのチリコンカンにアレンジ
【材料(4人分)】
・豚肉とタマネギのショウガ焼き 450g(前日つくったものの半量)
・オリーブオイル 大さじ1
・パプリカ(赤・ヘタと種を除いて1cm角に切る) 1個
・ニンニク(みじん切り) 1かけ
・A[トマト缶(カット状)1缶(400g) ミックスビーンズ(ドライパック)120g トマトケチャップ大さじ3]
・B[塩小さじ2 コショウ少し]
・バケット(好みで) 適量
(1) フライパンにオリーブオイルを熱し、パプリカとニンニク、分量の豚肉とタマネギのショウガ焼きを入れて炒める。
(2) パプリカがしんなりしたらAを加え、5分ほど煮る。
(3) Bで味をととのえ、器に盛って好みでバケットを添える。
<パターン2>オイスターソースをプラスして本格ホイコーローに
【材料(4人分)】
・豚肉とタマネギのショウガ焼き 450g(前日つくったものの半量)
・ゴマ油 大さじ1
・キャベツ(ざく切り) 外葉2枚
・ピーマン(ヘタと種を除いて乱切り) 2個
・A[オイスターソース大さじ1 しょうゆ小さじ1 塩、コショウ各少し]
(1) フライパンにゴマ油を熱し、キャベツとピーマンを炒める。しんなりしたら分量の豚肉とタマネギのショウガ焼きを入れ、さっと炒め合わせる。
(2) (1)にAを加え、ひと炒めする。
わざわざつくりおきおかずを仕込まなくても、取りおいた肉おかずでパパッと別のメインおかずができ上がり。「できたてのおいしさが味わえるのも“残りおき”の魅力です。忙しい人こそ、試してみてください」。時間も手間もカットできる”疲れない”つくりおきおかず。
ESSE10月号でもさまざまなレシピを紹介しているので、ぜひチェックを!