気温が下がり、乾燥してきたことでホコリが目立つ季節です。常にすっきりさせるため、ホコリ掃除はしっかり効率的に行いたいもの。
便利なハンディモップの使い方を、掃除研究家のおそうじペコさんに教えてもらいました。

使い捨てハンディモップの上手な活用術

秋冬は空気が乾燥しホコリ汚れに悩まされるシーズン。ホコリ掃除には濡れた雑巾でふき取るよりも、ふき残りの少ないハンディモップが便利です。洗って繰り返し使えるタイプや使い捨てタイプなど色々ありますが、今回は手軽に使える「使い捨てハンディモップ」を上手に使うコツをご紹介します。

●使用前のひと手間を忘れずに。モップの毛先をほぐすことから

モップの操作
モップをほぐしてホコリをからめとりやすくさせます
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モップを装着したら、使用開始する前にやっておくべきひと手間があります。
毛を逆なでるように空気を入れながらほぐし、柄を持って軽く上下左右に振ってください。

毛先がほぐれた様子

パッケージから出したばかりのモップは毛先が束になり、寝てしまっています。振りほぐすことで繊維の間に空気が入り、毛先がほぐれてふんわりします。繊維の毛先でホコリを上手にからめとり吸着させるためです。

●ハンディモップを上手に使う3つのポイント

モップを上手に使うポイントを3つにまとめました。このポイントを意識して使用するとより上手にホコリを取ることができます。

(1) 押しつけず一方向に滑らせる

押しつけず一方向に滑らせる

モップは毛先でホコリをからめとります。雑巾のように押しつけてふき取るのではなく、毛先を使って往復させず一方向にサッと滑らせます。また、ハタキのようにパタパタと叩くように使用するとせっかく吸着したホコリが舞い上がってしまいます。静かにそっと滑らせましょう。

(2) 全体をまんべんなく使う

体をまんべんなく使う

細かい場所やすき間は先端を使い、広い面は寝かせて側面を使うなど場所によって使い分けることで全体を使用できます。つい先端部分ばかり使ってしまうので、モップ全体を使うよう意識するとムダがありませんよ。

(3) 上下を交換すればまだまだ使える

使っていくと、モップの根元(手元)は比較的汚れが少ないことがわかります。使い捨てモップのほとんどは上下使うことができる仕様です。ある程度汚れたら、持ち手側を先端にセットすればまだ使えます。上下交換することで全体をムダなく使用することができます。

●使い捨てモップをムダなく使うマイルール

洗って繰り返し使用するモップと比べると、使い捨てタイプはゴミとして破棄するため、少しうしろめたさがあります。
そこで私は「なんとなく使ってなんとなく捨てる」のではなく、しっかりルールを決めて、ひとつのモップを最後までムダなく使用し、感謝して捨てるようにしています。

・期間を決める

毎月1日に新しいモップを使用開始します。
その日を基準に1か月後、または1週間毎、2週間毎などその時の家の汚れ度合によって交換する期間をしっかり決めます。カレンダーに記入する、スマートフォンのリマインダー機能などを利用すると交換スケジュールを忘れません。

交換する期間を決めることで、なんとなく数回使用してから破棄する「ムダ使い」や、汚れたままいつまでも使ってしまう「だらだら使い」を防ぐことができます。

・普段手をつけない箇所をシメ掃除をしてから破棄

破棄する前に「シメ掃除」として普段あまり掃除しない場所に使います。

カーテンボックスの上や高い家具の上

カーテンボックスの上や高い家具の上 → 押入れ収納ボックス等の周囲

床の幅木や足元建具

そして、床の幅木や足元建具 → 家具のスキマ など上部の汚れから床近くの汚れの順番です。

外置きのコンテナや玄関フロア

最後は外置きのコンテナや玄関フロアなど特に汚れる場所までふいて終わりです。

モップが汚れた様子

最後はトコトン汚れました。ここまで働いてくれたモップに感謝して破棄します。

普段使いをしたあとにシメ掃除をすることができるので、定期的な家の徹底掃除にもつながります。

●どうせ使い捨てならとことん使いきりましょう

使い捨てハンディモップの魅力は洗うなどのメンテナンスが不要なこと、そして破棄することが前提なので、交換する前に思い切って普段できない場所までとことん「シメ掃除」ができることです。使い方のコツを意識しマイルールを決めて最後まで上手に使いきると、達成感とすがすがしい気持ちになりますよ!