アメリカ・シアトルに住んで十数年。エディター&ライターとして活躍するNorikoさんが、現地で話題のフードやライフスタイルにまつわる情報をレポート。今回は、Norikoさんがアメリカに来て驚いたというキッチン掃除のアイデアについて。どうやら、キッチンアイテムの問題は世界でも共通のお話みたいですね。
すべての画像を見る(全3枚)キッチン掃除に本当に必要なものは、意外に少ない
次々と流れる新製品のCM、さらには、キッチン用洗剤や掃除アイテムがずらりと並ぶ商品棚…。情報量や選択の多さに触発されて、つい、あれもこれも買ってみたくなるもの。でも、「本当は、ものってそんなに必要ではないのかも」と思ったでき事がありました。アメリカに来て間もないころは、シェアハウスに住んでいた私。最近は日本でも増えてきている、「一軒家を数人でシェアして共同生活」というアレです。そこでアメリカ人女性の掃除の仕方を見てびっくり! なんとその女性、食器洗いを終えたばかりのそのスポンジで、キッチンをあちこち掃除し始めたのです。
スポンジひとつでキッチン掃除完了!
そのスポンジを使っての掃除は、シンク、コンロ、キッチン・カウンターにまで範囲が及んでいました。日本に住んでいたころの私は、食器洗いは専用の洗剤と道具、掃除は別の洗剤や道具を使っていたものです。それだけに、かなりのインパクトがありました。でも考えてみれば、どれも汚れの原因は同じです。食べ物とその調理からですよね。だったら皿や鍋の汚れも、シンクに残る食べかす汚れも、コンロにこぼした汚れも同じ扱いでOKなのでは?
お金の節約と時短にもうれしい効果
ということは、キッチン掃除に必要なのは食器を洗うための洗剤とスポンジのみ。ほかに細々と買うことはなくなります。これは、お金の節約につながる予感大!食器を洗ったそのスポンジを使うため、スポンジに残っている洗剤を有効利用できるのもポイントです。これがまた結構残っているもので、汚れがつくたびに水ですすいでも、スポンジをギュッと握るたびに泡が出てきます。
オススメの手順は、「食器→鍋→シンク→コンロ→カウンター」。食器、鍋、シンクはスポンジに水をたっぷり染み込ませて洗ってもよいのですが、コンロとカウンターは水を絞ったスポンジに残り少ない泡がついている状態で掃除すると、水分でべちゃべちゃにはなりません。ふきんなどで仕上げふきをすれば完璧! 粉ものやチーズなどの固まって取りにくい汚れも、スポンジを使うとあまり力を入れることなく、こすってすぐに落とせるので便利です。
忙しいけどまめにキッチンをきれいにしておきたい、という人は、この「スポンジ・テク」で時短を。シンプルな手順なので、子どものお手伝いにもぴったり! それに、掃除道具や洗剤も減りますから、キッチンがすっきりとしますよ。
アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する。著書に『
アメリカ西海岸ママ~日本とは少し違うかもしれない、はじめての妊娠&出産~』(海外書き人クラブ刊)