9月は防災月間。
災害への備えはお金がかかるものばかり…というイメージがあるかもしれませんが、家の中で、ちょっと気をつけるだけで減災になることは意外とあります。
お金をかけずに防災。キャスターつきの家具の対処や、いつものタイミングを見直す
片づけのプロフェッショナルであるライフオーガナイザーの森麻紀さんに、お金をかけずにできる工夫を、自宅を例に教えてもらいました。
●キャスターつき家具は対角線ロックを
すべての画像を見る(全4枚)キャスターつきの家具は、地震の際、揺れに合わせて部屋中を動きまわってしまいます。
もっとも倒れにくい方法は、キャスターを対角線でロックすることです。
前輪、後輪のどちらかだけのロックでは、地震の揺れには弱く、簡単に倒れてしまうので、対角線の2輪にロックをつけましょう。
●重いもの、大切なものは下にしまう
以前は、キャスターつきの棚の上にノートPCを収納していましたが、今は隣にある造りつけのキッチンカウンターのいちばん下のスペースに置くようにしています。
さらに、収納ケースの下に「耐震ジェルマット」と「落下抑制テープ」をはっていますが、置く場所を上から下に変更するだけでも、落下による衝撃の大きさは変わってくるはずです。
●洗い物を出しっぱなしにしない
洗い終わった後の食器はいつ片づけていますか?
以前の私は、朝洗った食器は帰宅してから、夜洗った食器は朝…というように乾いてからしまう、という生活をしていました。でもそれだと、昼間、家にいないときも、就寝中もずっと割れ物が出しっぱなしの状態です。せっかく食器棚や吊戸棚の地震対策をしているのに、意味があまりなくなってしまうことに気がついたのです。
それからは、洗った直後に…とまではいきませんが、遅くても外出前や夜お風呂に入る前までには食器をしまうようになりました。そうはいっても面倒くさいというときは、割れ物だけしまって、プラスチックの保存容器などは出しっぱなしということもよくあります(笑)。
●ガソリンを入れるタイミングを見直す
家の中のことではないですが、ガソリンを入れるタイミングも工夫。
以前の私は、燃料残量警告灯(ガソリンランプ/エンプティランプ)がついてから入れるのが当たり前でした。
(これは「ぎりぎりライン」)
でも災害時はガソリン不足になりますし、いざというときにガソリンが少ないときっと不安になるはず。今では、まめにガソリンを入れるようになり、最低でもガソリンが半分になる頃には給油するようになりました。
ちょっとしたことばかりですが、少しでも安心安全な環境を手に入れるために、まずは簡単にできることから見直しをしてみませんか?