主婦業のかたわらエッセイストとしても活動する若松美穂さんが、楽しく、豊かに暮らすためのさまざまな工夫をつづります。
暑い日々は、火を避けて食事の用意
友人たちが言います。
「家族は『「簡単なものでいい』『麺だけでいい』なんて言うけれど、簡単なものってなに? ゆでる側の気持ちになってよ…と思う」って。
私は「わかるわ~」とうなずいております。
この暑さでは、キッチンに立つのも苦痛になる日がありますね。
そんなとき、私はグリルやオーブンを使い調理器具にまかせたり、切って漬けるだけ乗せるだけなど、とにかく火から離れての料理を選択します。
家族が喜ぶのは、ゴーヤ、ズッキーニ、オクラ、キュウリ、ナス、青ジソ、ミョウガ、山芋、キャベツなど、冷蔵庫にある野菜を薄切り・角切り・ざく切りにして漬けおきしたものです。
そのときによって、甘酢やめんつゆ、浅漬けの素など味を変えます。
サラダのように軽く食べられるのがいいみたいです。
おつまみはのっけ盛り。スライスしたタマネギに、大好きなサバ缶をひっくりかえして乗せるだけ。途中で、黒コショウを振っても◎。
この「木の屋石巻水産」さんの金華さばの水煮缶は、缶詰の割に少しお高いですが、本当においしい。
タマネギに乗せると、汁がタマネギに染みわたり、サラダのような、マリネのような感覚で、汁まですべて食べつくすことができるのです。
めん類をゆでるときには、100円ショップで購入した、吹きこぼれ防止グッズを使います。
シルバーの丸いものを鍋に入れさえすれば、吹きこぼれることがないので、タイマーをつけている間は、火から離れていることが可能です。
オクラも最後にたして、一緒にゆでちゃう。
器や薬味にもひと工夫。敷くものを夏風に変えたり、いつも同じだと飽きるので、家にある茶器をそばちょこ代わりに使ったりもします。
青シソやショウガ・ミョウガが薬味の日もあれば、オクラやキュウリ、すでにすってある市販のチューブ状の大根おろしを入れて変化を加えます。
主婦も、疲れや労力を減らし、体力を落とさない工夫が必要ですね。
皆さま、元気なまま暑い夏を乗りきることができますように。
【若松美穂(わかまつみほ)】
お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「
“いま”と“みらい”のへや」にて最新情報を更新中