家事やスマホなど前かがみの姿勢が多いと、体の痛みやこわばりからくる不調を抱えている人が少なくありません。そんな不調には、関節や筋肉を大きく動かすことが大切。
NHKの『みんなで筋肉体操』などで知られる、近畿大学生物理工学部准教授・谷本道哉さんが考案した、ラジオ体操の効果をさらにアップした「超ラジオ体操」を教えてもらいました。
<超ラジオ体操>カチコチ背中をほぐす。もっと体を前後に曲げる運動
両手をつないで体を前に倒したり、伸びながら腰を反らせたりするのがポイント。肩甲骨の動きと連動させながら、かたくこわばった背筋をほぐします。
(1) 首を前に曲げる
(2) 両手をつなぎ、背中を丸めながら体幹を前に曲げる
(3) つないだ手が下に引っ張られるようなイメージで、脚のつけ根から体全体を前に倒す
(4) 元の姿勢に戻る
(5) 首を反らして、上を向く
(6) 両手をつないで伸びをしながら、背中を大きく反らせる
(7) ひざはあまり曲げないように、脚のつけ根から全身を反らす
(8) 「あ~」と言いながら、元の姿勢に戻る
これを2回行います。
<超ラジオ体操>脇腹全体にアプローチ体を横に曲げる運動
普段動かすことの少ない横向きの動きにアプローチ。首→体幹→股関節の順に3段階で体を丁寧に動かして、全身を大きく横に倒しましょう。
(1) 首を左に曲げる
(2) わき腹に左手を当て、右腕を振り上げながら体幹を左に曲げる
(3) 脚のつけ根から体全体を大きく左に倒す
(4) 元の姿勢に戻る
(5) 首を右に曲げる
(6) 脇腹に右手を当て、左腕を振り上げながら体幹を右に曲げる
(7) 脚のつけ根から体全体を右に倒す
(8) 元の姿勢に戻る
これを2回行います。
超ラジオ体操では、毎日の生活で固まりやすい背骨や肩甲骨、股関節を重点的に動かします。
そのためこりなどが改善。動きやすく軽やかに。
関節や筋肉の動きが悪いと血液やリンパの流れが悪くなり、だる重な体に。体を大きく動かすと血流がよくなり、だるさがとれていきます。
こりがなく快適な体ほど、体を動かすのがラクになり、活動量も増えます。すると一日の消費エネルギーが上がるので、やせやすく!
*妊娠中やその可能性のある方、持病のある方は事前に医師と相談してください。痛みを感じる場合は、痛みのない範囲で行いましょう。