いつの間にか汚れがたまっている家電。場合によっては、性能を発揮しきれずに電気代がかさむうえ、ホコリが火災の原因になることもあります。
「ぱっと見てきれいだと思えても、じつは汚れていることが多いもの。わが家は、子どもがペタペタ触ったり、飼い猫の毛が入り込んだりするので、小まめに掃除するようにしています」と教えてくれたのは、掃除に関する著書もある、掃除研究家の東いづみさん。
「家電は、基本的に水を嫌うので、機械部分は直接濡らさないように注意が必要。また、メーカーや機種によってお手入れ方法や外せる部位が異なるため、掃除前に必ず取扱説明書を確認しましょう。ホームページから説明書をダウンロードできるメーカーも増えていますよ」。
アイロンの掃除の仕方!汚れたままだと衣服に影響も
焦げつきや水アカなどがたまると、アイロンがけした衣類などを汚してしまうことも。年に1回程度でいいので、掃除を忘れないように心がけましょう。
(1)かけ面の焦げつきを落とす
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ウエスに歯みがき粉をつけて、かけ面を磨きます。「研磨作用で焦げつき汚れなどがきれいになり、アイロンがけがスムーズに。磨いたあとは、かたく絞ったぞうきんでしっかりと水ぶきします」。
(2)スチーム穴の詰まりを除く
スチーム穴に水アカがたまっていると、スチームの出が悪くなることが。「楊枝などで汚れをかき出し、詰まりを除きます」。
(3)クエン酸水をタンクに入れスチームを出す
水200ccに対しクエン酸小さじ1/2を溶いたクエン酸水を、タンクの容量に合わせて注ぎ、電源をオン。
不要な布の上でスチームを出すと、スチーム穴の水アカがきれいになります。「しばらく出したら、タンクの水を真水に替えてスチームを出し、水を捨てます」。
(4)本体をふく
電源をきって本体の熱が十分に冷めたら、全体をからぶきして仕上げ、ケースに戻してしまいます。
安全に使い続けるために!ドライヤーの掃除の仕方
吹き出し口などにホコリがたまると、火災の原因にもなるので要注意!「小まめに掃除して取り除けば、長く安全に使えますよ」。
(1)吹き出し口と吸い込み口の汚れを落とす
電源を抜き、風が出てくる吹き出し口と、反対の吸い込み口のホコリを綿棒で絡め取ります。
ホコリを中に押し込まないようにかき出しましょう。
(2)本体をふく
本体は、水をスプレーして湿らせたウエスで水ぶき。「整髪料などでベタついていることがあるので、しっかり落として。仕上げにからぶきをします」。
●ブラシつきドライヤーの場合
(1)吹き出し口と吸い込み口の汚れを落とす
電源を抜き、ブラシ部分と後ろのカバーを外したら、吹き出し口と吸い込み口を歯ブラシでこすり、編み目のホコリを取り除きます。
(2)ブラシの汚れを落とす
ブラシの隙間にたまった汚れは、綿棒を使ってきれいに落とします。「汚れがひどければ、水洗いして歯ブラシでこすって」。
最後は、本体を水ぶきしたあと、しっかりからぶきを。
掃除機のヘッドの掃除の仕方!いつもきれいにして吸引力のキープを
掃除機が汚れていると、吸い取るパワーも低下。「とくにヘッドは汚れやすいので、ここを掃除するだけでも変わります」。
ブラシの汚れを取り除き、ヘッドは歯ブラシで汚れを落とす
ブラシが外れる場合は外し、絡みついた糸くずや髪の毛を手芸用のリッパー(なければハサミ)でカット。「うちでは、100円のリッパーを掃除機専用にしています。吸い込み口は、歯ブラシでホコリをかき出して」。
100円ショップや手芸店で買えるリッパー(糸切り)は、1本あると便利!
●ブラシがない掃除機の場合
吸い込み口やノズルとの接続部の汚れを落とす
ヘッドの吸い込み口やノズルとの接続部の汚れを歯ブラシでかき出して。「こうしておけば汚れの吸い込みがよくなって、掃除の効率がアップ!」。